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あの後、俺はグルさんと話し合い、これから何をすべきかを考えた。
将来幹部になるため必要なこと。
戦闘技術の向上やらも挙げられたが、この世界のことを知ることが一番重要だろう、とグルさんに言われ、俺は我々国や他の国に関する本を読み始めた。
…しかし。
『…何これ』
グルさんに渡された本に書かれている字は日本語でなく、読むことができなかった。
聞くと、それはワレダ文字と言うらしく、我々国ではそれが標準語らしい。
まじかよ……。
ということで、文字の読み書きが最重要事項だと分かった俺は、エーミールさん…エミさんにワレダ文字を習うことになった。
グルさん曰く、「エミさん教授やし、あいつから教わるのが一番やろ、あと暇なのあいつぐらいだし」…らしい。
エミさんがいつも居るらしい図書館に行き、ノックをするとはいと返事が返ってくる。
扉を開けると、本を整理するエミさんがいた。
『エミさん、こんにちわー』
em「Aさん、こんにちは」
『すんません、ちょっと遅れました…』
em「大丈夫ですよ。では早速始めましょうか」
『おなしゃす』
それから、何時間かぶっ通しでワレダ文字を学んだ。
文字は五十音で、形の違う平仮名みたいだった。
そのおかげか、少しは読み書きができるようになってきた。
…しかし、読めるように、と言ってもほんの一部で、ワレダ文字には平仮名のような簡易文字と、漢字のような難儀文字というのがあるらしく、俺が今習ったのは簡易文字のみ。難儀文字も習得しないと本を読むのは困難らしい。
難儀文字は簡易文字と違って何百、何千と文字があるらしく、一から習うのは時間と根気が必要とのこと。
『…マジかよ』
em「マジです。どうしますか？」
『？と言うと？』
em「時間をかけて習得するか、諦めるか、です」
『…習得するためにはどのくらいかかります？』
em「少なくとも半年は確実にかかります」
『…諦めたとしたら？』
em「私が口頭で歴史や時事を教えます」
…どっちがいいんだろう。
楽な方が良いっちゃ良いけど…。
……。
『…難儀文字を習得します』
em「そちらでいいんですか？」
『はい』
これでも俺は結構できる子なんだぞ！
小学校では一番成績良かったんだぞ！！(中学校もとは言ってない)
舐めんじゃねえ！！！
やってやろうじゃねえか！！！！！！
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ネーミングセンス？ﾅﾆｿﾚｵｲｼｲﾉ
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ゆい(プロフ) - タラコさん» ありがとうございます！ (2020年7月8日 12時) (
レス) id: 003adb9c6c (このIDを非表示/違反報告)
タラコ - 内容とか本当に好きです。毎回楽しみにしています。 (2020年7月5日 1時) (レス) id: b66c402f0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠蓮 | 作成日時：2020年4月12日 17時
