【文スト】芥川さん、私… 3

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ブォォォォォォ




樋口「ねぇ、A」





『なに？』






樋口「Aは仕事を詰め込んでしんどく無い？無理してない？」







この質問に芥川さんも興味を持ったのか作業する手を止めてこちらを見た





『しんどく無いと言えば嘘になりますが』






『暇な時間がない分楽ですよ』






『考えている時間がありませんから』






樋口「じゃぁ、暇な時間は辛いの？」







『暇な時間は…辛いですよ』






『私が必要とされない時間ですから』






「ならば誰かと話せば良いだろ」







『話し相手がいません』






樋口「私がいる」






『そうですね、けど今はしばらくは私よりも優先して欲しい人がいるのですよ』






『わかっているでしょ？早くくっ付いてください』







そう伝えると顔を赤くするものだから笑ってしまった







樋口「何がおかしいのですか！？」






『ふふっごめん、恋する少女ってこんな感じなんだなって』






樋口「そんなこと言ったら！Aだってそうじゃないですか！？」






「A、貴様好いている者がいるのか」








『えぇ、いましたよ。今はもう…憧れ、ですけどね』






樋口「諦めたの？」






『いいえ、あの方に私は不釣り合いだからですよ』






『もっと彼の方に似合う人がいるから、ね？一葉』






樋口「ッ、私は私なんかよりッ『そんな事言わないで』」







『私が知る限り、私を含め彼の方に一番ふさわしいのは一葉？貴方だけよ』






『私が間違ったことある？』






樋口「ッない」






『だから大丈夫…応援してるよ一葉』






『私は全力で守るから応援するから』






『だから、二人が付き合うまでの間は』





…






…






…






『彼の方を見つめてもいい？』







樋口「ッ」







樋口「返事なんて決まってますよ」






樋口「目に焼き付けておいてくださいね、誰のものでもない彼の方を」







『うん、ありがとう』






髪も乾き耐えたかったことも伝えられた






後は時間が過ぎるのを待つだけ






部屋を出る前一つ言ってないことがあったから足を止めた






『ねぇ、一葉』






樋口「？」







『パーティーには呼んでよね？』







樋口「ッ！勿論！！」







『…それじゃ』







『貴方達に幸福が舞い降りてきますように』







バタンッ





さよなら私の初恋の人

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