【文スト】芥川さん、私… 3

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迎えを呼んでポートマフィアに帰り






遊撃隊の部屋に戻る






そこにはまだ二人ともいて





樋口「おかえり、はやかったね」





って言うものだから時計を見るとまだ2時間経っていなかった






「数が少なかったのか？」







『40名ほどです、異能力者もいませんでしたから』







『お風呂かりますね』






そう言って脱衣所に行く





ザァァァーーーー





髪を流す





目の前の鏡を見ると映るのは紅毛







それから傷のついた身体






『…』






元から紅毛だけど私は一度も嫌だと思ったことはない







この髪色のせいで恐れられたことがある







忌み、嫌われた事だってある







けどそんな奴らどうせ何をしてもダメな奴らだって言い聞かせてきた






でもね、昔芥川さんが言ってくれたの






「貴様の髪は珍しい色をしているな」




って、だから





『なに？気持ち悪い？』







って聞いたら






「否、そこらの女より綺麗だと思うが」







って言ってくれた






織田作さんも「綺麗な髪をしているな」







って言ってくれた






中也さんも、太宰さんももちろん一葉も私の髪を褒めてくれた






だから私はこの髪色が好き






身体中にある傷を見せたことは無い





今後見せるつもりもない





ザァァァーーーー






お風呂は好きだ







何も考えずにいられるから






ザァァァーーーー






泣いていても気づかれないから







ザァァァーーーー






私の心の中の音がこのシャワーの音に似ている気がするから






…




…






もうそろっと時間か





次の任務に向かわないと






…






ガラッ






お風呂から出たドライヤーをしようとした





そしたら一葉がきて





樋口「ねぇ、Aの髪の毛乾かしても良い？」






って聞いてくるものだから






『どうしたの？』








って聞けば







樋口「かなり長い付き合いだけどAの髪の毛触ったことないからさ！」







『確かにそうね、ありがとう』





ドライヤーを渡す






そしたら手を引かれて脱衣所を出る






芥川さんは相変わらずまだ座って書類を片手に見ている







『何か不便な点でもありましたか？』





と聞けば







「いや、反対だ。僕がもしも敵でこの作戦立案でせめて来られたらどのようにして免れるのかを考えている」






『方法は見つかりました？』






「嫌、見つからん」





樋口「やっぱりAの作戦立案は凄いねっ！」






あぁ、幸せだな




『ふふっ、ありがとう』

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