【文スト】芥川さん、私… 3

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「ゴホッ、闘う元気すら無かった貴様がまともに歩けるとは思わんからな」





『私も貧弱な芥川さんが私を持てるなんて思っていませんから！？』







「ッ！貴様！」







『ッあ』







羅生門で身体を捕まえられる





そのまま芥川さんの元に寄せられて

　





『ッ！！！！！』






ポスっとお姫様抱っこをされる






「貴様を持つくらい朝飯前だ」





こちらを向く芥川さん






『そうですかっ！』





熱があがってしまうじゃないですか





チラリと一葉を見る






『ッ』






泣きそうで悔しそうな顔をしていた






そうだよね、ごめん一葉






また、苦しめちゃった






こんなの、自慢だ





一葉の表情を見てから





芥川さんに抱き抱えられた嬉しさは





苦しさに変わった





罪悪感でいっぱいだった





最近の私は矛盾ばかりだ




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中原「おい、A事情はなせや」







『任務中倒れました。自宅で療養していると窓ガラスが割られあいつらがきた』






『あれは予想外でしたよ。インフルエンザのせいで抵抗出来ないまま攫われた訳です』





中原「電話は？」





『あの男がポートマフィアを釣りたいから電話で助けを求めろと』






中原「んで、俺に助けはいらねぇ私が死にますってか？」






『半分賭けでしたよ。』






中原「何がだ」






『助けに来てくれるか、諦めるか』






『ただ、中也さんなら来てくれそうな気がして』





『電話をすれば発信源を辿って居場所を特定できる』





『助けてと言えば相手は警戒するでしょ？ポートマフィアが来るって。油断させるためにもあからさまに助けを呼びたく無かった』





『ただ、本当に私なりの甘え方ですよ』






中原「ッチ」






中原「樋口が泣きそうな声で連絡してきた」






中原「あいつを悲しませねぇんじゃ無かったのか？」







『私は優しくないので無理かもしれませんね』






中原「はっ！最低だな」






『ふふっ、マフィアですから』





中原「まぁ、無事で良かった。早く治せよ」





中原「休んでいる間、仕事は山積みだぜ？」






中原「お前が無茶して倒れたんだ、俺は手伝わねぇ」






『優しさが感じ取れませんね』






中原「マフィアだからな」






『そうですね』






中原「ゆっくり休め」






『はい、おやすみなさい』

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