【文スト】芥川さん、私… 3

第六章　闘い ページ3

平和だった横浜の街が一瞬にして変貌したのはあの日からだった





『…首領、私を呼び出した理由とは？』





森「君ならわかっているだろ？ついに来てしまったのだよ」






森「太陽も月も見えない。降り続く雨、吹き荒れる風。このままでは横浜が滅びる」







森「そこで君に重要任務を任せるよ…」






森「君の命をもってこの横浜の街を守れ」







『…はい。首領』






膝をつき頭を下げる





森「…」






恐らくこれが私の最初で最後の誓いだろう






『貴方に私の命を差し上げます…そして必ずこの街を救いましょう』







『ポートマフィアの八尋 Aとして』







森「頼んだよ」




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バタバタと騒がしい廊下







中原「おい！こんな時に何処行きやがる」
　






『すみません。ですが、約束の場所に』






中原「おい！」






中也さんの止める声を聞かず足を進めた




ザァァーーーー！





叩きつける様に降る雨





ゴロゴロッと響く雷鳴





ビューーと吹き荒れる風






ぴちゃぴちゃと走るたびに跳ねる水






カランカラン





『太宰さん！！』






太宰「やぁ、Aちゃん」







太宰「大変な事になっているねぇ」






坂口「Aさんこんばんわ」






『安吾さんもお久しぶりです』






坂口「今は異例により、停戦中ですからね」






太宰「ねぇ、Aちゃん。君は闘うのかい？この悪夢の様な世界で」
　





『はい』






『ですから、こうして3人で話せるのも最後かも知れませんね』






坂口「…」





太宰「行かないでくれ…頼むッ。一緒にこの街から逃げよう」





太宰「頼むから最後なんて言わないでくれたまえ」






『…ごめんなさい』








太宰「ッ」







『マスター貴方も早くこの場所から街から逃げてください。手段が無ければ私が用意します』







〈ハッハッ。有り難いですが貴方がこの街を捨てない様に私もこの店を捨てる事はありません〉







『そうですか。では皆さん気をつけて』
　
　






ガチャッとドアを開けて出て行く時ハット思い出した







『太宰さん。これ』






ばっと首にかかっていたロケットペンダントをとって太宰さんな投げ渡した






中に入っている写真は昔このバーで4人で撮った写真だ






お守りとしてずっと身につけていた






銃弾やナイフなどの傷でかなり傷だらけだが






私の宝物





『私が残せるのはこれくらいです。それでは』






ガチャンとドアが閉まった

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