【文スト】芥川さん、私… 2 (ページ41)

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あの後帰りの車を呼んだ

太宰さんの元には探偵社の人虎が迎えにきた

『…』

車の中でスヤスヤと眠る中也さん

…

『…』

報告は…しない事にしよう

もう処罰なんて怖くない

簡単に殺されない

　

もし、中也さんが理性を保ったまま汚濁を使えるようになったことを知られれば

中也さんの負担が大きくなる

汚濁を使え

そう言われるに違いない

そうなると中也さんの身体が持たない

『…貴方の事も御守りします』

守るものが増えると自分が疎かになる

それでも良かった

ただ、もう失敗したくない

周りの人を傷つけるのは嫌だ

ガチャッ

〈到着致しました〉

『ありがとうございます』

中也さんを背負う為体を強化した

『ッしょっ』

この人重たい

それに…中也さんの方が身長が高い訳で

足を引きずってしまう

『…高そうな靴』

どうしようか

弁償は出来ないかも知れない

…

重たい

…

カツカツ…

廊下にいる構成員は私を避ける

中也さんを医務室まで連れていく

そうしたいと思っているが、私に声をかける事が出来ないのだろう

カツカツ…

…

「貴様…中也さんの服はどれも高い。引き摺るな」

『…なら手伝って頂けませんか？私ではどうにも出来ません』

「ッ随分と偉くなったな」

『…申し訳ございません』

「…かせ」

芥川さんが中也さんを背負う

…案外力あるんだなって

ぼーっと見ていたら

「医務室に行ってからの治療はせん。早くついて来い」

と声をかけられた

『はい』

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ガラガラ…

医務室につき中也さんをベッドに寝かせる

芥川さんは何も言わずに出ていってしまった

　

『中也さん…無理させてしまう事になり申し訳ございません』

『ですが、もしもの時の保険が出来ました』

『では、報告して参ります』

部屋を出た

首領の所へ行った

森「結果は？」

『…汚濁の力は強化されましたが、やはり自我は保てませんでした』

『最終、太宰さんにより中也さんは汚濁状態から解放。そして今寝ています』

森「…そうかい」

『それでは失礼します』

ドアを開いた

シュンどナイフが頬を掠った

森「君がしているのは違反行為だよ？」

『私に処罰は聞きません。何もはきません』

『弱点がありません』

森「なるほどら何をしても無駄だという事だね」

『その通りです。それでは失礼します』