【文スト】芥川さん、私… 2

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中原「病院、大丈夫だったか？」





『はい。ただ、卵巣をとって来ただけですから』





…






…





中原「…あ"？」





自分でも驚くくらい低い声が出た





それでも目の前のAはニコニコとしている





『必要ないなって。結婚をすることもないですし』





『相手もいませんから。いるとしてもターゲットだけですからねら』






そうヘラっと笑いながら平気そうに俺に言う







思わず襟を掴み上げてしまった






『ッ…何故中也さんが焦っているのですか？』






中原「ッテメェが何をしたか分かってんのか！？」






中原「お前は女だ！女を捨ててまでッ将来を捨ててまで無茶な仕事なんかする必要ねえだろっがよ！！」








中原「なんでそんなに、ヘラヘラできる！」




中原「お前は芥川が好きなんだろ！？恋がかなって一緒に人生を過ごすことになるかも知れないって考えなかったのかよ！！」






『はい。それはあり得ないですから』





中原「クソッ」





悔しかった





こうなる前にAを救えなかった




守れなかった




気づいてやれなかった







いつか、こうなる事くらい分かってたのに






大丈夫だ。大丈夫だって





自分に言い聞かせて見ないふりをして





結果がこの有様かよ






中原「ハハッ」






乾いた笑がこぼれた





それと頬をツーっと一筋の涙が溢れた






『ッ』






『泣かなくて良いんです。全て私の決断です。全て私のミスなんです』






『自分を責めないでください』






『お願いします。私の中の月でいてください』






『雨雲を被らせないでください。月が見えなくなるからっ』






中原「……おう」





『明日から任務に参加します。お願いします』






中原「おう…」





…




…





その後は静かな空間が流れた







『私を気にかけてくれてありがとうございます』





…





…





中原「勿論だ」

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