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『人の生命は簡単に奪うことが出来ます』
『それでも、貴方程簡単に人の生命を狩り取れる者を私は知らない』
『死ぬのが怖いわけじゃ無いんです…ただ何か恐ろしい』
ドス「そうですか」
ドス「確かに僕からすれば人を殺すことなんて息をするのと同じくらい簡単です」
ドス「貴方が感じているのは敗北という名の恐怖では無いですか?」
『ははっ…そうかも知れませんね』
ドス「まぁ、一週間此処に居座るのでしょう?寝室は一つしかありませんよ?」
『ならその部屋の角にいますね。今回の目的は貴方の監視ですから』
ドス「僕が貴方に何をするか分かりませんよ」
『良いですよ?今更ですから』
こうして始まった魔人の元での生活
この期間で少しでも何か見つけなければ
横浜のためにも
私のためにも
…
カタカタとなるパソコン
『…』
プログラムだろうか?見たことのない文字列が並ぶ
『…』
『…っ!!』
キラリとパソコンのモニター越しに何かが光った
近くにあったのはフョードルの外套
ばっとフョードルごと掴んで椅子からグイっと立たせる
ドス「うぉ」
フョードルの外套を掴みファサとひろげる
『強化』
カキンッ!!カキンッカキンッ!!
異能力に、よって鉄同様の硬さになった外套
が弾き返したのは無数のナイフ
『…貴方ですか。仕掛けたのは』
ドス「いいえ…危うく死ぬところでした。仮が出来ましたね」
『ならだれが?』
ドス「おそらく僕の友人ですね」
『…変わってますね』
ドス「ええ、面白いひとですよ」
ドス「それにしても乱暴ですね」
『そうでもしないと二人揃って死んでましたよ』
『私、彼の方を守って死ぬ以外で死にたくないので』
ドス「恋なんて苦しいだけでしょう。僕が救済して差し上げましょうか?」
『苦しいからこそ強くなれるんです。この苦しさを忘れて仕舞えば私は感情というものをそれ程感じなくなってしまいます』
『喜びも悲しみも多少は感じますが昔ほどかんじません』
『ただ、苦しみだけが私の心に強く根付いているようで』
ドス「ならいっそ、感情を失って仕舞えば何も苦しまなくてすみますよ?」
『そうですね…ですがそうなると私は止めることのできない殺戮兵器です』
ドス「その時は僕が貴方を殺します」
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夢幻泡影(むーにー)(プロフ) - ありがとうございます! (9月1日 23時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
もけもけパウダー(プロフ) - 把握です!無理のない範囲で頑張って下さい! (9月1日 1時) (レス) id: 7338441079 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(むーにー)(プロフ) - お知らせ📢 明日から投稿頻度下がると思います。読者の皆様申し訳ございません。出来る限り多く更新していける様頑張りますので、これからもよろしくお願い致します。 (9月1日 0時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(むーにー)(プロフ) - 抹茶さん» 嬉しすぎるます!!ストーリーの展開はいつも心配なので少し心配が減りました (8月31日 23時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(むーにー)(プロフ) - もけもけパウダーさん» 樋口ちゃんめっちゃ良い子ですよね! (8月31日 20時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夢幻泡影(むーにー) | 作成日時:2023年8月13日 12時