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あと、下級構成員から上級構成員に戻ったのはつい三ヶ月前
それまでは必死に任務をこなした
たくさん人を殺した
5徹なんて当たり前だった
もっと穢れた
けれどまた芥川さんの隣で仕事が出来るなら
楽な仕事だった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『強くなっておきますね』
『芥川さんよりも』
「フッ」
芥川さんは構成員を連れて任務地に向かって歩いていった
樋口「Aも行きますよ！！」
『うん』
一葉は私に一言かけると急いで芥川さんの隣に向かった
二人の背中を見ていた
『ッ…』
少し泣いてすぐに後を追った
ごめん一葉
私、貴方が羨ましい
穢れてもなお優しくしてくれるのに
私は一葉の事嫉妬で好きになれそうにないの
ごめん
ごめん
ごめん…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
戦場に着いた冷酷の面を被った
戦闘中は辛さも忘れられる
そう思い込んでいる
〈Aさん！我々はどう動けば良いでしょうか〉
『…6人一組、建物裏の階段を登って最上階から一組ずつ制圧を』
『この組織のボスは真ん中の階にいる』
『上からの制圧、それと芥川先輩と樋口さんの下からの制圧でちょうど真ん中の階で合流出来る筈』
〈Aさんはどの位置に？〉
『私は此処から少し離れた所から貴方達を支援する』
『だから安心して命を賭けて』
〈はい！！！〉
タッタッタッと走って行った構成員達
私は場所を移動し全面ガラス張りになっている正面側に来た
ザザッ
「ちょうど二十一時から襲撃を開始する…くれぐれも失敗するな愚婦」
『失敗なんてもうしない』
「はっ、そうか…なら楽しみにしておく」
ブツッ
ピッ
『…聞こえるか？』
ザザッ
〈はい〉
『準備は』
〈各班、扉の前にいます〉
『分かった…ちょうど二十一時スタートだ』
『一秒たりとも遅れるな』
〈はい！！〉
プツ…
ガチャリ
スナイパーを構えた
襲撃開始まで後三十秒
正面玄関をチラリと見ると一葉と芥川さん
『ッ…』
駄目だ…見なかったことにしよう
今は恋心なんて場合じゃない
『集中しないと』
カチ…カチ
時間が進む
二十一時になった
派手な爆発音
『さぁ、ショータイムだ』
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夢幻泡影(プロフ) - コメントありがとうございます。出来るだけ毎日更新頑張ります！ (8月12日 15時) (
レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - 芥川さんは“愚婦の為じゃない”と言ってます。それは本心なのか、プライド的な物なのか。今後の展開が楽しみですね...！毎朝更新を楽しみにしています！ (8月12日 9時) (レス) @page37 id: 7729156010 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(プロフ) - 不器用さで自分に厳しい夢主ちゃんは甘えることも、本来の気持ちを伝えることも苦手です…だからかそ、中也さんのように自ら夢主ちゃんに声を掛けてくれる存在が必須ですね。今後、夢主ちゃんがどう変化していくのか…楽しみです (8月11日 15時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - あっあぁあ...。読んでて夢主ちゃんの苦痛が伝わってくるようなお話でしたね...。“信頼”は凄く大切なもの、それがないと不安になる気持ち...分かります。夢主ちゃんは、自分より他人を大事にしているから、人より他人の評価を気にしちゃうんだろうなぁって思いました (8月11日 7時) (レス) @page36 id: 7729156010 (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - きっと夢主ちゃんは大変だったからそれに追い打ちをかけないために芥川君が拐われたこと言わなかったんだよ！！だから人間不信にならないで〜！せめて中也さんだけでも信用して！！ (8月11日 1時) (レス) @page36 id: 7338441079 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢幻泡影（むーにー） | 作成日時：2023年7月27日 1時
