一章 冷酷の姫 ページ3
私の名前はA
ポートマフィアでは冷酷の姫だなんて名で呼ばれている
『…』
私が歩けば構成員は道を開ける
頭を下げる
『…』
それは私が上級構成員だから？
それとも、冷酷の姫だから？
まぁ、そんなものはどっちでもいい
あぁ、今日も来た
タッタッタッと元気な足音が聞こえる
足音の距離が50センチになった
くるりと体をかえすと
？？「うわぁっ！なんで避けるのですか！！」
『…避けるに決まってるでしょ』
？？「はぁ…今日も失敗か…」
？？「おはようございますA」
『おはよ…一葉』
そう、この子は樋口一葉
同期でありライバル
私とは違い愛嬌のある一葉は人気者だ
私は氷 一葉は太陽
なんて言われている
どうしてこんなにも真反対の私たちの仲が良いのか、
それは単に同期だから
自然と仲良くなった
それに、こんな私に声をかけてくるのも一葉くらいだったから
樋口「聞いてください！A！今日は朝から芥川先輩に会えたんです！！私今日一日頑張れます！！」
そう、一葉は芥川さんが好き
それから、私も芥川さんが好き
これは一人を省いて誰も知らない
『ッ…良かったですね』
樋口「そうでしょ！！それにn『一葉、早く行かないと芥川さんに刻まれる』」
続きを聞きたくなくて話を遮った
まぁ、正しいことを言っているので許して欲しい
樋口「…それはそれでいいですね！行きましょうA！」
『…そのつもり』
一葉は走って行った
私はその後を少し早めに歩いて行った
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「遅い。少しは急げ愚婦め」
『…』
「死にたいのか」
羅生門が私の喉を指す
『死を望むのなんてどこかの裏切り者だけですよ』
「ッ！僕の師を侮辱するのかッ！！」
羅生門が私を切り裂こうとした時
樋口「A！！ストップです！！芥川先輩も任務に向かわなければ！！」
一葉の声が響いた
樋口「部下の前なのですから、上司らしく振る舞ってください！！」
「中々言うようになったな樋口」
樋口「ごめんなさい！！！！」
『…今日の任務は？時間がないのでしょう』
『早く、伝えて頂きたい』
「ッ覚えておけ愚婦、いつか必ず切り刻んでやる」
『…では、それまでに強くなっておきますね』
『芥川さんよりも』
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夢幻泡影(プロフ) - コメントありがとうございます。出来るだけ毎日更新頑張ります！ (8月12日 15時) (
レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - 芥川さんは“愚婦の為じゃない”と言ってます。それは本心なのか、プライド的な物なのか。今後の展開が楽しみですね...！毎朝更新を楽しみにしています！ (8月12日 9時) (レス) @page37 id: 7729156010 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(プロフ) - 不器用さで自分に厳しい夢主ちゃんは甘えることも、本来の気持ちを伝えることも苦手です…だからかそ、中也さんのように自ら夢主ちゃんに声を掛けてくれる存在が必須ですね。今後、夢主ちゃんがどう変化していくのか…楽しみです (8月11日 15時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - あっあぁあ...。読んでて夢主ちゃんの苦痛が伝わってくるようなお話でしたね...。“信頼”は凄く大切なもの、それがないと不安になる気持ち...分かります。夢主ちゃんは、自分より他人を大事にしているから、人より他人の評価を気にしちゃうんだろうなぁって思いました (8月11日 7時) (レス) @page36 id: 7729156010 (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - きっと夢主ちゃんは大変だったからそれに追い打ちをかけないために芥川君が拐われたこと言わなかったんだよ！！だから人間不信にならないで〜！せめて中也さんだけでも信用して！！ (8月11日 1時) (レス) @page36 id: 7338441079 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢幻泡影（むーにー） | 作成日時：2023年7月27日 1時
