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コツコツコツコツ…
カツカツカツ…
太宰「ところでAちゃん、何を買いに行くのだい？」
『この前のお礼をしに探偵社を伺おうかと…』
太宰「となると、手土産かい？」
『はい…ですが何を持っていけば良いのか分からなくて』
太宰「それなら、黒豆大福がお勧めだよ」
『なら、和菓子屋ですかね』
太宰「探偵社行きつけの和菓子屋にしてみてはどうだい？案内するよ」
『ありがとうございます』
太宰「では、行こうか」
『はい』
ガヤガヤ…
賑やかな街を歩く
チラチラとすれ違う人からの視線
あぁ、太宰さんかと
職柄、視線や気配に敏感な為あまりチラチラと見ないで欲しい
太宰さんは身長が高くて、顔も整っていて
容姿は完璧だ
ただ、怒らせない方が身の為
太宰さんを見る女性達はそんな事知らないだろうけど
太宰「ちゃん…」
太宰「Aちゃん」
『ッはい』
太宰「ボーっとしてたけど大丈夫かい？」
『いや、すみません』
『やはり、太宰さんは女性に好かれるのだなと』
『それと、太宰さんを怒らせない方が良いことを太宰を見る女性は知らないのだなと』
太宰「ふふっ、そんなことを考えていたのかい？君はやっぱり織田作に似ている…実に面白いよ」
『織田作さんは私なんかよりずっと凄い人ですよ』
太宰「…確かに私を怒らせない方が身の為だけど、私も昔から比べれば優しくなったと思うのだけれど」
『…その優しさが無理をしていないか私は心配です。かつての太宰さんが本当の姿から私はあのままでも良かったと思います』
『ですが、太宰がマフィアを辞めた理由に織田作さんの死、それから坂口さんの裏切りがあったからだと思ってます。勝手な解釈ですが』
『太宰さんが、織田作さんのお願いを叶える為今の太宰さんがあるのなら、私はついて行きます。たとえ太宰さんが武装探偵社だとしても』
太宰「当たっているよ…織田作からの最後の頼みだったのだよ…Aちゃんは私に付いて来てくれるのかい？実に良い部下をもったものだね」
太宰「さぁ、着いたよここさ」
『ありがとうございます』
店に入ると早速、豆大福があった
ちょうど二十個ほど買って太宰さんと共に武装探偵社に向かった
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夢幻泡影(プロフ) - コメントありがとうございます。出来るだけ毎日更新頑張ります！ (8月12日 15時) (
レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - 芥川さんは“愚婦の為じゃない”と言ってます。それは本心なのか、プライド的な物なのか。今後の展開が楽しみですね...！毎朝更新を楽しみにしています！ (8月12日 9時) (レス) @page37 id: 7729156010 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(プロフ) - 不器用さで自分に厳しい夢主ちゃんは甘えることも、本来の気持ちを伝えることも苦手です…だからかそ、中也さんのように自ら夢主ちゃんに声を掛けてくれる存在が必須ですね。今後、夢主ちゃんがどう変化していくのか…楽しみです (8月11日 15時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - あっあぁあ...。読んでて夢主ちゃんの苦痛が伝わってくるようなお話でしたね...。“信頼”は凄く大切なもの、それがないと不安になる気持ち...分かります。夢主ちゃんは、自分より他人を大事にしているから、人より他人の評価を気にしちゃうんだろうなぁって思いました (8月11日 7時) (レス) @page36 id: 7729156010 (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - きっと夢主ちゃんは大変だったからそれに追い打ちをかけないために芥川君が拐われたこと言わなかったんだよ！！だから人間不信にならないで〜！せめて中也さんだけでも信用して！！ (8月11日 1時) (レス) @page36 id: 7338441079 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢幻泡影（むーにー） | 作成日時：2023年7月27日 1時
