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倉庫の中を見まわした
今は夜でこの広い倉庫じゃ月明かりも届かねェ
コツコツコツコツ
中原「いるなら返事しろ」
倉庫を見渡しながら中を進んでいく
中原「ッ！」
奥に見えた
コツ…
ただ、Aかは分からねェ
コツ…
何か別のものが転がってるだけかも知れねぇ
コツ…
中原「ッ…A！！」
信じたくはねェがそこに倒れてたのは物でもない、間違いなくAだった
タッタッタッ
急いで駆け寄る
乾いた靴の音
だが、急に水音が響いた
ピチャッ
中原「！？」
それが血だと気づくのに時間は掛からなかった
此処からAまで距離は1メートル程
此処まで血が流れてくるとなるとかなりの出血量
中原「ッ…A！」
Aを抱き抱えた
冷たくて
手が一瞬にして血に染まって
中原「A！！」
中原「クソッ！芥川の野郎やりすぎだだつーの！！」
幸いな事まだ少し息が合った
おそらくAは最後自分の身体を異能で強化したんだろう
となると、異能が切れるのも時間の問題
プルルルル
プルルルル
プルルルル
？？「はぁーい中也」
中原「相変わらずムカつく声だな」
太宰「そうかい！相変わらず今日も寝不足そうだね〜このまま縮んで仕舞えばいいのに」
中原「あ"ぁ？」
太宰「まぁ良い、そんな事より中也から電話が来るなんて何か大切な事あるんでしょ？」
中原「あぁ…お前んとこの女医貸してくれ」
太宰「簡単に貸すとは言えないのだよ此方もね」
太宰「相手はそれもポートマフィアだ」
中原「…Aが」
太宰「Aちゃんがどうしたんだい？元気かい？」
中原「Aが死んじまう」
太宰「ッ！どういう事だい？」
中原「芥川が暴れやがった」
中原「芥川に対するお前の教育も悪かったと思うぜ？」
中原「だからよ、頼んでくれ女医にAのこと」
中原「この恩は俺が返す…まぁポートマフィアの情報は渡せねェが」
中原「頼む…時間がねぇ、今すぐ死んでもおかしくねぇ」
電話越しの中也の声は酷く震えていた
太宰「…分かった向かうよ」
中原「あぁ、急いでくれ倉庫だ使われてねぇとこ」
中原「お前ならわかるだろ」
太宰「任せな相棒」
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夢幻泡影(プロフ) - コメントありがとうございます。出来るだけ毎日更新頑張ります！ (8月12日 15時) (
レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - 芥川さんは“愚婦の為じゃない”と言ってます。それは本心なのか、プライド的な物なのか。今後の展開が楽しみですね...！毎朝更新を楽しみにしています！ (8月12日 9時) (レス) @page37 id: 7729156010 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(プロフ) - 不器用さで自分に厳しい夢主ちゃんは甘えることも、本来の気持ちを伝えることも苦手です…だからかそ、中也さんのように自ら夢主ちゃんに声を掛けてくれる存在が必須ですね。今後、夢主ちゃんがどう変化していくのか…楽しみです (8月11日 15時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - あっあぁあ...。読んでて夢主ちゃんの苦痛が伝わってくるようなお話でしたね...。“信頼”は凄く大切なもの、それがないと不安になる気持ち...分かります。夢主ちゃんは、自分より他人を大事にしているから、人より他人の評価を気にしちゃうんだろうなぁって思いました (8月11日 7時) (レス) @page36 id: 7729156010 (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - きっと夢主ちゃんは大変だったからそれに追い打ちをかけないために芥川君が拐われたこと言わなかったんだよ！！だから人間不信にならないで〜！せめて中也さんだけでも信用して！！ (8月11日 1時) (レス) @page36 id: 7338441079 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢幻泡影（むーにー） | 作成日時：2023年7月27日 1時
