【文スト】芥川の妹は。。4

・最終章　最後の… ページ2

〈…Aちゃん〉




コツコツ




『…』





〈Aちゃん〉





コツコツコツコツ…




『…』





〈返事しろよ〉




『…』




〈自分の立場わかってる？〉





『…』





〈Aちゃんの命は俺の手の中だぜ？〉





『…それが？』





〈それがって…怖くないの？〉





『怖くなんかありませんよ。いつも通りですから』





〈ふぅーん…そう〉





〈人形も大変だね〉





『…そんなことより早く私を殺しては如何でしょうか？』





〈死にたいの？〉




『どっちにしろ短い命ですから』




『お兄さん達の足枷になるくらいならさっさと死にますよ』





〈芥川が来るとおもってるのか？〉





『私を使って釣るとしたら私の身近な人でしょうから』





〈頭いいね〉





『どうも』





〈Aちゃん､俺暇なんだけど相手してよ〉





『…あなたは私の傀儡師じゃない。故に命令は聞かない』





〈はぁ…ふざけてんの？俺のこと舐めてんの？〉





『そう見えましたか』





〈ッチ！いつまでも優しくすると思うなよ？〉




ガッと髪の毛を掴まれる




『…』




〈そうだ…これ何かわかる？〉




そう見せられたのは一枚の写真




『ッ！どこでッ！！』




〈元は髪の色白かったんだね〉





〈目の色も青色で…全然兄弟じゃないみたぁーい！！〉





『ッ！！』





〈あ！髪の色おとしてみる？それ黒く染めてるだけでしょ〉





『違ッ…辞めて！！』






〈なら､脱色剤で色ぬこう〉






『嫌！！』






〈醜い姿を見せてよ…服の下もね〉






〈傷だらけなんでしょ？〉






『ッ…』






〈虐めの傷…治療の傷､戦いの時に着いた傷…自分以外には見せられないねぇ。そんなに汚い身体〉






『やめてッ…』






〈３人が見たら何て言うかなぁ？〉





『やめて…』






〈捨てられちゃうかもねェ〉





『やめ…て』





〈だってこんなに醜いのだから〉




バシャッ




黒くなった脱色剤が流れた





鏡を見せられた





そこには白い髪の誰かがいた





〈これが君だよ〉





『私じゃない』





〈いいや､これが君さ。現実を見なよ〉





『違う…違う…』





『…ッアッ』





ポタポタと流れ出す涙




鏡に映る自分が醜くてッ




大嫌いッ





白い髪に黒い目…余りにも似合わなくて





黒いカラコンも外した





久々に見た私





とても醜かった

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