【文スト】芥川の妹は。。 2

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『………』



コツコツコツ



………



コンコンコン




『…首領 Aです』




森「良いよ…入っておいで」




『失礼します』




森「どうしたんだい？A君から来るのは珍しいからね」




平然な顔をしている森だが




余りにも生気の感じないAを見て驚いていた



『……』




森「良いよ？君が此処にきた理由を教えてくれ給」




森「もしかしたら私はA君の要望に応えられるかもしれない」



『ッ！』




『私を…私…私に…私の傀儡師の捜索を一任していただきたい』




森「A君の傀儡師？君は人ではないのかい？」




『…人…ヒトでした』




森「今は違うと？」



森「ヒトからヒト以外の何かに変わる事なんて不可能に近いよ…A君は傀儡師を探す。と言っていたね？」



森「A君は人形になったのかい？何故だい？」



『罪を償うためです。』



森「A君は知っているだろう？罪を犯してしまえばそれはどんな事をしても償いきれないと」



森「君が芥川君達の生活を壊したあの時みたいに…だから君は今でも芥川君に認めてもらえない。」



森「A君が命を投げ捨てても相手が許してくれなければ意味は無いのだよ」




『ッ…』




森「それにA君の探したいと言っている傀儡師はおおかた予想はついているよ…太宰君だろう？」



『はい…』



『私が織田さんを殺しました。太宰さんの大切な物を壊しました。』



森「………






そうかい…良いよ。君に任せよう」




『ッ！！ありがとうございます』




森「でも目星はついているのかい？日本に居るとも限らないのだよ？」



森「太宰君の事だ…この世界のどこにも居ないかもしれない」




『太宰さんはこの横浜の地にいます｡』




森「何故そう言い切れる？」




『織田さんが生きていたこの地を捨てるなんて事太宰さんはきっとできないはずです。』




『それに、太宰さんもこの横浜の街が織田さんと一緒に時を過ごしたこの街が好きなんです。』




森「ふふっ…そうだね。この街はとても綺麗だ。この街を捨てるなんて事できないだろうねぇ…」



森さんは嬉しそうに窓の硝子越しなら横浜の街を見つめた



外には茜に染まる空



そして海が凪いでいた



『………それでは失礼します』



ガチャン



…………

















森「…人形と傀儡師ねｪ。それに織田君を殺したのは君ではないのにね」

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