【文スト】芥川の妹は。。 2

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怒りに狂ったような中也さんがいた


中原「ふざけんな…」


普段優しい中也さんからは想像できないくらいの低い声で



地を這うような声で



初めて聞いた



怖い…酷く足が震える。



声だって今謝罪の言葉を口に出そうとしても声が出ない



動けない



ただ一つ分かった…



中也さんはもう私を見てくれないと



中也さんは私を捨てると



中也さんのあの優しい目はもう私に向けられる事がないと



『申し訳御座いませんでした』



地面に座り土下座をした



頭を地面につけて


『私は人形。好きに使ってください。』



中原「A」



『何をされても人形は泣かない。』



中原「A！」



『感情なんてありませんから』



中原「A！！」



『何も気にする事なく私をご利用ください』



中原「A！！！」



『ストレスの発散でもなんでも…』



中原「A！！！！！」



ドカッと背中に痛みが走り私の体は後ろの壁まで飛んだ



中也さんが走ってきて私の胸ぐら掴を掴んだ



中原「ふざけんな…ふざけんな！」



中原「私は人形だとかなんとか、かんとか煩ｪんだよ…」



中原「ちっとは黙れねぇのか？」



中原「人形は喋らなぇ…そうだろ？」



『……はい。申し訳御座いません。もう喋りませんから』



中原「ッ！」



違ｪ…A。俺はそんな事が言いたいわけじゃねぇ



俺はただ無理をして欲しくないだけなんだ



Aが人形だと言っている姿を見たくなかっただけなんだ


最近は笑わなくなった｡



無理をする事が多くなった！！



この前の倉庫での出来事だって！！！





…









なぁA…お前の心の中で何が起こってる？



最近は一段と細くなってちゃんと飯は食ってるのか？


しっかりと寝てるのか？



中原「…今日の訓練は終わりだ…医務室に行け」



『コクッ』



Aは頷いて頭を下げるだけ



何も話さない。何も映っていない。



不気味なほど人形に似ている



中原「クソッ！」



Aが出て行った後俺は行き場の無い怒りを壁にぶつけた



ハラハラと壁が崩れて穴が開く



中原「俺はどうすればAを助けられる？」


中原「俺は…」

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