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タッタッタッ
建物の中に駆け込むが何も発動しない。
中原「ザザッ…様子はどうだA?」
『何も起こりません』
中原「中入れそうだな。何もなくて良かったじゃねぇか」
『…ですが何もないというのも不思議です。まだ中に入らず少し待っていてください』
頭の中に直接伝えられる声
外から聞こえるものではない
テレパシーの異能か?
異能を使ってまで伝えたいことそれは……
…
〈今から5秒後おの建物を爆発させる〉
『ツ!中也さん!〈ごーお〉他の構成員を連れてできるだけ遠くに逃げてください!〈よーん〉そしたら体制を低く頭を守って物陰に隠れてください!』
〈さーん〉
中原「!どうした!敵か?おい!A!」
『早く!〈に〜〉』
中原「ここに居るものは全員できるだけ後退しろ!物陰で自分の身を守れ!!」
無線から聞こえる中也さんの指示
〈い〜ち〉
中也さん達は何とか間に合いそうだ。そのことに安心した。私も何処かn…
〈ぜーろ…ククッ〉
頭の中でゴーンと鐘の音が鳴り響いた
『間に合わないや…認めてよ兄さん』
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Aからの連絡が入り俺達が後退した
その瞬間
木々を揺らし吹き荒れる風
木々を燃やしながら迫りくる熱風
太陽が目の前にあるような眩しい光
神様が怒鳴ったかのような揺れ
そして…
激しい音を立てながら崩れる建物
中原「!!!A!!!!!!!!」
Aはまだ建物の中に居たはずだ…
俺達ももう少し前に居れば爆風や熱風で命を落としていただろう
ザワザワ
構成員達は驚きで腰が抜けていたり、今のことについて話したりしている…
建物の中に居た構成員がAが生きているといいが…
今俺達のいる森は爆発により燃えている。
空気も悪い。
今いる場所ももうじき火に包まれるだろう
中原「聞け!今日の任務は中止にする!この状況では捜索も無理だ」
中原「ポートマフィアに帰ること。俺はここに残り生存者がいないか探す」
[中原さんだけでは危険です!俺達も…!]
中原「俺は大丈夫だ。そんなにやわじゃねェ。いいからととっととポートマフィアへ戻れここに居たら死ぬぜ?」
[[[はい!]]]
構成員が帰っていったのを見送って
燃え盛る建物をもう一度みた
……
中原「生きてろよA。」
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夢幻泡影(プロフ) - コメントありがとうございます!かなり切ない話ですよね笑…感情移入?してくださり、嬉しい限りです! (2023年3月13日 23時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
結愛 - 初コメ失礼します!!切なすぎて涙がほお伝って入ってたそれも無意識に (2023年2月23日 22時) (レス) @page9 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(プロフ) - ありがとうございます! (2022年12月28日 11時) (レス) id: c83ee7760b (このIDを非表示/違反報告)
ツナミカワ(プロフ) - 読んでると切ないけど面白いですから (2022年12月27日 22時) (レス) @page37 id: 8933f39901 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(プロフ) - ご報告ありがとうございます。私が気付けた箇所を一話から修正しました。この度は芥川の妹は。。を読んでくださりありがとうございます! (2022年12月27日 12時) (レス) id: c83ee7760b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夢幻泡影(むーにー) | 作成日時:2022年12月4日 21時