・ ページ20
首領の部屋を出て長い廊下を歩く。
そこに会話なんてものはない。
黒いスーツを纏った大人達がこちらを見てくる。
太宰さんの姿を見つけ頭を下げる。
『太宰さん。太宰って賢いの?』
太宰「一般よりかはね…」
太宰「それよりも自己紹介をして貰おうか?」
「僕は芥川龍之介。宜しくお願いします太宰さん。」
銀「……」
「妹の銀です。人と話すことが苦手で…」
太宰「良いのだよ。」
『私はAです。宜しくね太宰さん!』
太宰「……まぁ良いか。ところで君達字の読み書きはできるのかい?」
「はい。僕と銀は最低限ならできますがAは分かりません。どうだA?出来るのか」
『少しならできますお兄さん。』
太宰「なら良いか…では早速明日からここの仕事に参加してもらおう。今日は君達に家を用意したからそこでゆっくりしなさい」
「家?ですか」
太宰「あぁごく普通の家だよ。3人で暮らしなさい。ボスからのポートマフィア加入プレゼントだよ」
太宰「見たほうが早いだろう。さぁ行くよ」
黒い車が泊まっている。
太宰「さぁ乗って」
車の後ろの席に3人で乗る
新鮮な気分だ。
ブーーーン…
車が一軒の家の前で泊まる
太宰「ここだよ。君達の新しい家は」
ガチャ
「凄い…このようなもの頂いても良いのでしょうか?」
太宰「あぁ」
銀「ありがとうございます」
太宰「おっ!喋った。なかなか可愛い声じゃないか!!」
家の中に入ると廊下があり左3つ右に2つ
そして廊下の奥に一つの扉があった
太宰「右の2つの扉はお風呂とトイレだよ。左の3つの部屋は君達の部屋さ。奥の部屋はリビングだ。キッチンもついているよ。」
太宰「必要最低限の家具は揃っている。もし他に欲しい物があれば買い足すように。」
「「『はい』」」
太宰「では、ゆっくり休むように」
ガチャン
『お兄さん私達今日から此処で暮らせるの?』
「そうだ」
「銀。ようやくだな」
銀「そうね…」
初めての家が出来た。
明日から始まる仕事
『お兄さん達に迷惑をかけないように頑張らないと…』
176人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夢幻泡影(プロフ) - コメントありがとうございます!かなり切ない話ですよね笑…感情移入?してくださり、嬉しい限りです! (2023年3月13日 23時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
結愛 - 初コメ失礼します!!切なすぎて涙がほお伝って入ってたそれも無意識に (2023年2月23日 22時) (レス) @page9 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(プロフ) - ありがとうございます! (2022年12月28日 11時) (レス) id: c83ee7760b (このIDを非表示/違反報告)
ツナミカワ(プロフ) - 読んでると切ないけど面白いですから (2022年12月27日 22時) (レス) @page37 id: 8933f39901 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(プロフ) - ご報告ありがとうございます。私が気付けた箇所を一話から修正しました。この度は芥川の妹は。。を読んでくださりありがとうございます! (2022年12月27日 12時) (レス) id: c83ee7760b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夢幻泡影(むーにー) | 作成日時:2022年12月4日 21時