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その後一言も話すことなく両親が帰ってきた
母「ただいま」
「おかえりなさい」
『…おかえりなさい』
父「仲良くしてたか？」
「勿論だよ」
「ね！」
と肩に回されようとする手を弾いてしまった
『ッごめんなさい』
『急だからびっくりしちゃって…』
こちらに向けられるギロリとした目はやはりすぐ無くなる
父「そうか、今日から治とAは同じ部屋で寝るんだよ」
「やった！A同じ部屋だって」
『ッうん！』
ーーーーーーーーーーーー
その日の夜
「ねぇ、出て行ってよ」
『…』
「僕は妹なんていらないんだよ」
『…ごめんなさい』
「…はぁ、まぁいい喋んないでね」
コクッと頭を縦に振ってその日はお互いに寝た
その後の日からもずっと両親の前だけで仲良する演技を続けた
そしてお兄さんが14
私が九つになってしばらくしたある日
父と母が事故で死んだ
この家賃の高そうな家で過ごしていける訳もなく
兄はこの家を解約し手放した
「…これで君と一緒に居なくていい」
『…ひとり…やだ』
「僕についてくる訳？」
コクッ
お兄さんの服を握った
パチンッ！！！
高い音が鳴って頬がジンジンした
「君は何もできない、使えない」
「もじもじしていて動作もノロマ」
「君みたいな人間を見るとイライラする」
「ついてくるなら自分で頑張ってついてきなよ」
そう言って服を掴む私の手を叩いてズンズンと進んでしまう
私も頑張って後を追いかけた
それから数日
今日もなんとかお兄さんの後をおう
お兄さんは毎日のように夜女の人に連れて行かれる
女の人は皆、私を邪魔者のように扱う
今も私はホテルの外で待つ
〈…なにあのこ〉
〈警察呼ぶか…？〉
〈汚い〉
〈孤児かしら、かわいそ〉
ヒソヒソと私のことを話す声が聞こえる
聞きたくなくて耳を抑えてうずくまった
すると一つの足跡が私の前で止まる
？？「いやぁ〜探したよぉー」
ゆっくり顔を上げるとそこに居たのは白衣のおじさん
『…だぁれ？』
？？「りんたろうって言うんだ」
『りんたろう？』
？？「そうだよぉーー！！」
『私を探してたの？』
森「そうさ、君と君のお兄ちゃんを探したんだ」
今思い返すと、あの日
この出会いが私達の運命を大きく変えたんだ
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夢幻泡影（むーにー）(プロフ) - 天然石さん» 報告ありがとうございます。何章での誤字か教えて頂けますでしょうか？ (5月3日 0時) (
レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影（むーにー）(プロフ) - 来世は推しと生きたいさん» うれしいです！キャラの口調をどうにか似せようと頑張ってます！ (5月3日 0時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影（むーにー）(プロフ) - 面倒飴さん» ご報告ありがとうございます！福永諭吉って誰やねん！って感じですよね (5月3日 0時) (レス) @page47 id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
面倒飴(プロフ) - 誤字報告失礼します。第八章 武装探偵で「福沢諭吉」が「福永諭吉」となっていました。 (5月2日 1時) (レス) @page49 id: f3ca837efe (このIDを非表示/違反報告)
天然石 - 間違えてますよ森さんじゃなかったですかポートマフィアは (5月1日 17時) (レス) @page49 id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢幻泡影（むーにー） | 作成日時：2024年2月25日 0時
