検索窓
今日:21 hit、昨日:9 hit、合計:9,502 hit

ページ23

何が起きたかわからなかった






ただAさんがこちらに走ってきて





「ッな」







一瞬、彼女の異能力が見えて






僕はヘリから押し出された






「ッ」





ドンと尻餅をつく






視界の先にポタポタと何かが垂れるのが見えた






赤い何か






それを辿っていけばヘリの中にいる彼女に辿り着く






視界に見えたのは彼女の血だった







吸血鬼化した見回り人に刺されていた






本来、僕がいたであろう場所で






鉄のパイプに貫かれた彼女はごめんなさい







そう謝っていた







何も考えられなかった





ただ衝撃





頭が働かない






こんなことは初めてだ






気持ち悪い







早く策を





救出案をら






そう思うのに何も出てこない






明らかにおかしかった







ただ焼き付けた







目に、脳に







ヘリのプロペラが回り出す






太宰くんの合図です中也さんが走り出す

 




けれど、届かなかった







僕も気づけば手を伸ばしていた






届くことのない手を






そのままヘリは城壁にあたり墜落






駆け寄ろうとしたがガソリンが漏れていて近づけなかった







そのままヘリはけたたましい音を立てて爆発した






「あぁ…」






血がこちらに流れてくる






ヘリの破片を必死に退けていく





太宰「…中也、手伝おう」






中原「あぁ」




そこからは中也さんの異能力もあり早く終わった



血だらけで




火傷だらけのAさんが見えた



目をつぶって



ぴくりとも動かない



心臓が嫌に脈を打つ



「Aさん」




「Aさん」



体をゆすってもゆすっても返事はこない




太宰「ッフョードル」




太宰「もっと早くにッ…」




何かを言いかけ静かに口を閉じた太宰くん




ゴーゴリ「…Aちゃんはいつまでも従順だったね」





違う






こんな結末望んでいなかった





僕が彼女を手放したのは…
































彼女に幸せになって欲しかった







そう思ったからなのに

僕は貴方を→←最終章 召使は一番に…



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (45 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
74人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

メイデーア - 幸せになって欲しかったって神かよ、泣けるッ…。ドスト様、夢主ちゃんは幸せだよ。あなたを庇えたんだから。あなたを助けられたんだから。あなたを死なさずに済んだんだから。武装探偵社やポートマフィアには不利益でも、きっとそれは正しかったのだから。 (4月23日 16時) (レス) @page24 id: 8fc649d94d (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(むーにー)(プロフ) - ありがとうございます!生まれ変わった話…面白そうですね!短編にはなると思いますがまた、落ち着いた頃に書きます!! (3月7日 6時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
メイデーア - 完結おめでとうございます!最後の夢主ちゃんがドスくん庇ったシーンでガチ泣きしました。大変わがままなのですが、その後、ということで、夢主ちゃんが生まれ変わった話を作ってもらえないでしょうか?お願いします! (3月2日 21時) (レス) @page26 id: 8fc649d94d (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(むーにー)(プロフ) - ありがとうございます!来世は推しと生きたいさんの感想に驚かされてばかりです!語彙力が凄くて…次回作まで期間が空いてしまうとは思いますが完結までまた頑張ります! (2月28日 0時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
来世は推しと生きたい - 完結おめでとうございます!!続編に移行されてからコメントできていなかったので今全部伝えちゃいます。本当主さんが書く夢小説には毎度泣かされてます…。ドスくんの気持ちが薄々現れていく感じとすれ違いが,読んでいて凄いと感じました。次回作も追わせて頂きます! (2月26日 7時) (レス) @page25 id: 34d0d522f7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:夢幻泡影(むーにー) | 作成日時:2024年1月25日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。