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太宰さんの前に座る
太宰「さぁ、はじめようか」
と言って包帯を巻き始める
やはり手慣れた手つきでスルスルと巻いて行く
『いっ』
太宰「ごめんね痛かったね」
『いえ、ありがとうございます』
ーーーーーー
あっという間に巻き終わった包帯
太宰さんはお風呂に向かってまた一人部屋でぽつんと座っていた
持ってきてしまったネックレス
…フョードル様が昔くれたもの
これにはGPSが入ってる
もうひつようないものだ
ただ監視されるだけ
それでも良かった
フョードル様に少しでも私と言う存在を覚えていてほしかった
あぁ、汚い
べとべとしたこの気持ち
私はやっぱり醜い
今は何をしているのだろうか
いつかまた、会えるのだろうか
…
ーーーーーーーーーーーー
あれから月日が過ぎて探偵社の仕事にも慣れてきた頃
白紙の文学書を求め抗争が激化していた
ページの改変により武装探偵はテロ組織とされ指名手配を受けた
そんなある日
太宰「Aちゃん。重要任務だよ」
太宰「着いておいで」
とのことで向かった先は
『競馬…ですか?』
太宰「ここにいれば彼がくる」
それから数分ガチャンと隣で音がした
驚き横を見ると手錠をはめられている太宰さんが
『ッ太宰さん!』
??「動くな」
背後から向けられる刀の先
『ッ』
もう一度太宰さんをみる
太宰「…」
これが作戦だ
とでも目で訴えているように思えた
大人しく手錠を嵌める
それからは覚えていない
ただ目隠しをされ口も閉ざされ耳あてまでされて静かで真っ暗で
…
…こわい
あの日の夢の中のようで
何時間たったのだろうか
私はどうなるのだろうか
私につけられたそれらがはずされた時には初めて見る空間に居た
『…どこ、ここ』
太宰「ルムソーだよ」
『ッへ?』
どこからか聞こえてきた声
隣を見るとまた別の部屋に太宰さんがいた
??「おや、久しぶりですね」
…
…
聞き慣れた声
大好きな声
『なぜ貴方がここに…』
…
『主人様』
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メイデーア - 幸せになって欲しかったって神かよ、泣けるッ…。ドスト様、夢主ちゃんは幸せだよ。あなたを庇えたんだから。あなたを助けられたんだから。あなたを死なさずに済んだんだから。武装探偵社やポートマフィアには不利益でも、きっとそれは正しかったのだから。 (4月23日 16時) (レス) @page24 id: 8fc649d94d (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(むーにー)(プロフ) - ありがとうございます!生まれ変わった話…面白そうですね!短編にはなると思いますがまた、落ち着いた頃に書きます!! (3月7日 6時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
メイデーア - 完結おめでとうございます!最後の夢主ちゃんがドスくん庇ったシーンでガチ泣きしました。大変わがままなのですが、その後、ということで、夢主ちゃんが生まれ変わった話を作ってもらえないでしょうか?お願いします! (3月2日 21時) (レス) @page26 id: 8fc649d94d (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(むーにー)(プロフ) - ありがとうございます!来世は推しと生きたいさんの感想に驚かされてばかりです!語彙力が凄くて…次回作まで期間が空いてしまうとは思いますが完結までまた頑張ります! (2月28日 0時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
来世は推しと生きたい - 完結おめでとうございます!!続編に移行されてからコメントできていなかったので今全部伝えちゃいます。本当主さんが書く夢小説には毎度泣かされてます…。ドスくんの気持ちが薄々現れていく感じとすれ違いが,読んでいて凄いと感じました。次回作も追わせて頂きます! (2月26日 7時) (レス) @page25 id: 34d0d522f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夢幻泡影(むーにー) | 作成日時:2024年1月25日 18時