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太宰「愛しの彼女を失った今の君には厳しい言葉かもしれないが」







太宰「人は死ぬ」





太宰「いずれかは必ず死が私達を迎えにくる」






太宰「死んだ者は戻らない」






太宰「どれだけ会いたいと願ってもね」






太宰「人が最初に忘れるのは声…その次は顔」






太宰「今は怒りよりも彼女の声を顔をしっかりと忘れないうちに頭の中に叩き込んだ方が良いんじゃないかい?」






太宰「人は急に去り行く者だよ」





太宰「後悔しないなんてこと無理さ」






彼の手が力無く降りていく






〈…ごめんなさい〉






〈俺っ…〉






『…命…救いきれなくて申し訳ございませんでした』







〈仕方がないッ…だって交通事故なんて〉






〈いつどこで起きるか分からないんだから〉






〈それを君たちに何故助けられなかった…というのはあまりにも俺が馬鹿だったよ〉






〈今日はこのネックレスを届けてくれてありがとうございます〉







〈思い出ばかりのものですからッ〉






彼は涙を流しながら私達を見送ってくれた





ーーーーーーーーーー



太宰「…大丈夫だったかい?」






太宰「怖くなかったかい?」






太宰「最初のうちは私が共についていくが…いずれかは君一人になる」






『…はい』






『私にできることはこれくらいですから』






『それに…遺族の方がもう一度亡くなった方を結ぶことができること仕事』






『…大切だと思います』







『怖くない…と言えば大嘘になりますが』






『私はこの仕事をやるしか他にないんです』







太宰「そうかい」





太宰「…辛い時は助けを求めなさい」







太宰「怖くなったら誰かに甘えなさい」






太宰「苦しくなったら誰かを…何かを求めなさい」






太宰「これが私からの命令だよ」






太宰「上司とてのね」






太宰「それからこれはお願いだ」






太宰「辛くなったら…寂しくなったら…とにかく苦しかったら生きづらかったら」







太宰「私でもいい、芥川君でもいい乱歩さんでもいい誰かに縋りつくのだよ」







『はい』






ありがとうございます






太宰さん

・→←第4章 仕事



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夢幻泡影(むーにー)(プロフ) - 猫春#ねこはるさん» 読んでもらえてとっても嬉しいです!舞い上がってますw最初とその後の切り替え凄いですよね、ややこしい事になってしまいすみません…と思いながら優しい太宰さんも怖めな太宰さんも好きなので書いてしまいました (12月24日 21時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(むーにー)(プロフ) - 来世は推しと生きたいさん» ありがとうございます!次回作は芥川さんから一度離れてみようかと思い別の人物に手を出してしまいました。毎作品、最後まで読んでくださり本当にありがとうございます! (12月24日 21時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
猫春#ねこはる - 取り消します。死ぬほど優しかったです(((今読んでる最中の人 (12月24日 17時) (レス) @page11 id: f169115c31 (このIDを非表示/違反報告)
猫春#ねこはる - 太宰さんが怖すぎて好きです (12月24日 17時) (レス) @page7 id: f169115c31 (このIDを非表示/違反報告)
来世は推しと生きたい - 完結おめでとうございます!!何度も主様の作品に泣かされました…本当に感動物です。私は芥川推しなのですが,主様の書く原作を保ちながら優しさを少しずつ見せる感じがすごく好きです。あと夢主ちゃんの性格も毎回好きです!次回作も読ませて頂きます! (12月24日 17時) (レス) @page44 id: 3324b2c332 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢幻泡影(むーにー) | 作成日時:2023年10月16日 0時

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