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妖しげに光る月明かりが地上を包み込む夜。
武装探偵社とポートマフィアの密会の数時間後、太宰と御阿礼は薄暗い森の中を歩いていた。
暫くの時間、獣道を辿り進んでいると、小さな木造の小屋が見え始める。
「彼処が…」
「そう。あれがＱの監 禁施設だ」
すると突然、沢山の光に照らされた。
二人の背後から姿を現したのは、銃を構えている複数の人間。と、見覚えのある二人組の組合の異能力者。
「こんばんは。狙われているのに来てくれて光栄だよ、稗田御阿礼さん」
御阿礼に向けて、ニコリ…と怪しげに微笑む組合の異能力者。ジョン・スタインベック。
「うちの作戦参謀は敵行動の予測が得意なもので」
「「……罠か／ですか」」
太宰と御阿礼がアイコンタクトを取っていれば、銃で武装している男達に囲まれる。
しかし二人は怯えたり、怖がっている様子はない。寧ろ此処にいる人物を哀れんでいた。
──こんな事しても無駄なのに、可哀想。
……と。
二人がそう思った次の瞬間＿＿＿もう一人の組合の異能力者、ラヴクラフトが何か来ると察知し上空を見上げると、顔面に大きな岩が当たった。
「！」
組合の構成員がラヴクラフトに岩をぶつけた人物に向けて、発砲する。
然し、銃弾は彼の身体に中った瞬間、突然勢いが弱くなりカランカラン…と地面におちた。
「はあ」
「あら」
・
・
「最初に云っとくがなァ」
・
・
「この塵片したら、次は太宰。手前だからな？」
「あーあ、矢っ張りこうなった。 だから朝からやる気が出なかったのだよねえ……」
自身に向けて不満そうに指差す中原中也の登場に、太宰は顔を顰める。
一方、ジョンは焦ったように異能力を発動しようとするが…
「バカな！こんな奇襲、戦略予測には一言も……」
「はい、悪いけどそれ禁止」
太宰が触れた事によって、ジョンの異能は無効化される。
「なっ………異能無効化！？」
にこお〜〜〜…と手を広げて笑う太宰。
時既に遅し＿＿＿＿
中也の思い蹴りが直撃し、ジョンは遠くまでぶっ飛んだ。
「あぁ、最悪だ最悪だ」
「私だって厭だよ」
「帰ってもいいですか？」
「「それだけは絶対に駄目！！」」
「何でそこだけは息ピッタリなのよ…」
嘗て敵異能組織を一夜で滅ぼし『双黒』と呼ばれた黒社会最悪の二人組
そして、敵対した組織を一瞬にして�犖諺曚琉枅臭瓩鯀爐衙�殺する強大な力を持つ『彼岸の桜姫』
月が綺麗な今宵、対組合共同戦線＿＿＿＿反撃の狼煙が上がる。
【１９章７話】沈黙の塔、鴉の宴 ページ13
妖しげに光る月明かりが地上を包み込む夜。
武装探偵社とポートマフィアの密会の数時間後、太宰と御阿礼は薄暗い森の中を歩いていた。
暫くの時間、獣道を辿り進んでいると、小さな木造の小屋が見え始める。
「彼処が…」
「そう。あれがＱの監 禁施設だ」
すると突然、沢山の光に照らされた。
二人の背後から姿を現したのは、銃を構えている複数の人間。と、見覚えのある二人組の組合の異能力者。
「こんばんは。狙われているのに来てくれて光栄だよ、稗田御阿礼さん」
御阿礼に向けて、ニコリ…と怪しげに微笑む組合の異能力者。ジョン・スタインベック。
「うちの作戦参謀は敵行動の予測が得意なもので」
「「……罠か／ですか」」
太宰と御阿礼がアイコンタクトを取っていれば、銃で武装している男達に囲まれる。
しかし二人は怯えたり、怖がっている様子はない。寧ろ此処にいる人物を哀れんでいた。
──こんな事しても無駄なのに、可哀想。
……と。
二人がそう思った次の瞬間＿＿＿もう一人の組合の異能力者、ラヴクラフトが何か来ると察知し上空を見上げると、顔面に大きな岩が当たった。
「！」
組合の構成員がラヴクラフトに岩をぶつけた人物に向けて、発砲する。
然し、銃弾は彼の身体に中った瞬間、突然勢いが弱くなりカランカラン…と地面におちた。
「はあ」
「あら」
・
・
「最初に云っとくがなァ」
・
・
「この塵片したら、次は太宰。手前だからな？」
「あーあ、矢っ張りこうなった。 だから朝からやる気が出なかったのだよねえ……」
自身に向けて不満そうに指差す中原中也の登場に、太宰は顔を顰める。
一方、ジョンは焦ったように異能力を発動しようとするが…
「バカな！こんな奇襲、戦略予測には一言も……」
「はい、悪いけどそれ禁止」
太宰が触れた事によって、ジョンの異能は無効化される。
「なっ………異能無効化！？」
にこお〜〜〜…と手を広げて笑う太宰。
時既に遅し＿＿＿＿
中也の思い蹴りが直撃し、ジョンは遠くまでぶっ飛んだ。
「あぁ、最悪だ最悪だ」
「私だって厭だよ」
「帰ってもいいですか？」
「「それだけは絶対に駄目！！」」
「何でそこだけは息ピッタリなのよ…」
嘗て敵異能組織を一夜で滅ぼし『双黒』と呼ばれた黒社会最悪の
そして、敵対した組織を一瞬にして�犖諺曚琉枅臭瓩鯀爐衙�殺する強大な力を持つ『彼岸の桜姫』
月が綺麗な今宵、対組合共同戦線＿＿＿＿反撃の狼煙が上がる。
【２０章１話】双つの黒と、彼岸の姫→←【１９章６話】沈黙の塔、鴉の宴
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えぼし(プロフ) - 造花さん» 矢張り応援コメントは嬉しいですね。ありがとう御座います！造花さんは二週間後にテストなんですね…頑張ってください。本当に一夜漬けはオススメしません！本当に！！ (2022年11月3日 20時) (
レス) id: 0e1ad52da6 (このIDを非表示/違反報告)
造花 - テストお疲れ様です。えぼしさんの作品はどれも面白いので更新楽しみにしています！体調を崩さぬようゆっくりとお休みください。私も二週間後にテストがあるので頑張ります。 (2022年11月3日 20時) (レス) @page31 id: bae08d35f3 (このIDを非表示/違反報告)
えぼし(プロフ) - れいれいさん» 楽しみにして頂ける分、体調を崩さぬよう頑張りますね！ (2022年10月1日 20時) (レス) id: 0e1ad52da6 (このIDを非表示/違反報告)
れいれい - 頑張ってください!楽しみにしてます! (2022年10月1日 20時) (レス) @page14 id: 26ecfa2b3e (このIDを非表示/違反報告)
えぼし(プロフ) - れいれいさん» 作者の自己満作品を面白いと云ってくれるなんて…！ありがとうございます！更新が不安定になる時もありますが、モチベを下げずに頑張ります！ (2022年10月1日 8時) (レス) id: 0e1ad52da6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えぼし | 作成日時：2022年9月16日 17時
