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三組織異能力戦争が開幕した、その翌日＿＿＿＿
・
とある地下駐車場の壁に太宰と御阿礼は何も話さないまま腰掛けている。
何故そこに居るのかは、異能特務課の代理人 と交渉を行う為だ。
少しすれば ブロロロロ…と車の音が聞こえ、二人の目の前に一台の高級車が止まった。
「何年振りですかねぇ太宰君、御阿礼さん。連絡を貰った時は驚きましたよ」
［内務省 異能特務課 参事官補佐
坂口安吾＿＿＿＿能力名『堕落論』］
中から出てきたのは太宰と御阿礼の知り合いの坂口安吾。その後ろには二人の部下が護衛で立っていた。
「やぁ安吾！元気そうじゃあないか！」
大きく両手を広げた太宰はスタスタと、安吾の元へ向かっていく。
後ろに回る時の一瞬で、腰に隠されいた銃を引き抜き安吾の後頭部に突きつけた。
「善く来たねえ安吾。如何して思ったんだい？私達が君をもう許していると 」
「マフィアを抜けた貴方達の経歴を洗浄したのは僕ですよ。借りがあるのは貴方達の方では？」
拳銃を構える太宰はマフィア時代のような表情になり、この状況でもなお安吾は冷酷な表情を貫き続ける。
そして、いつの間にか二人の部下は刀先・銃口をそれぞれ太宰に向けていた。
この沈黙を破るように御阿礼は明るい声で話し始める。
「太宰さん銃を下ろしてください。どうせ、こうなることを予期して弾を込めてないんですから」
「ご理解が早くて助かります」
御阿礼の言葉に安吾はにっこりと微笑む。
目の前に差し出された手に、太宰は抵抗もすることなく素直に銃を返した。
「で？旧交を温めるのが目的でないなら要件は？」
「安吾さん寝てませんよね。目に隈が出来てますけど」
「……今日で５日寝ていません」
小さい声で呟いた安吾に御阿礼は哀れみの目を向けた。
何を隠そうこの男、正真正銘の社畜人間である。
「それなら獏の夢見心地枕、使いません？」
「嫌ですよ。その枕を使って寝ると夢の中で感想を聞かれるんでしょう？」
「駄目か、深月ちゃんは使ってくれたのに」
「貴方って人は…何してるんですか」
御阿礼の言葉に安吾は思わずツッコミを入れてしまう。
それはそうだろう。自分の部下が元ポートマフィアと関わりを持っているのだから。
「いやぁ、流石に宮仕えは善い車だねぇ」
「指紋がつくので、やめてください」
二人の会話を全く気にせず太宰は高級車に近づき、ぽんぽんと叩いた。
「そりゃあ要件は……ねぇ？」
「一つしかないですよね？」
・
・
「「ドライブしない?/しませんか?」」
【１７章１話】ウィル・オブ・タイクーン ページ46
三組織異能力戦争が開幕した、その翌日＿＿＿＿
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とある地下駐車場の壁に太宰と御阿礼は何も話さないまま腰掛けている。
何故そこに居るのかは、異能特務課の
少しすれば ブロロロロ…と車の音が聞こえ、二人の目の前に一台の高級車が止まった。
「何年振りですかねぇ太宰君、御阿礼さん。連絡を貰った時は驚きましたよ」
［内務省 異能特務課 参事官補佐
坂口安吾＿＿＿＿能力名『堕落論』］
中から出てきたのは太宰と御阿礼の知り合いの坂口安吾。その後ろには二人の部下が護衛で立っていた。
「やぁ安吾！元気そうじゃあないか！」
大きく両手を広げた太宰はスタスタと、安吾の元へ向かっていく。
後ろに回る時の一瞬で、腰に隠されいた銃を引き抜き安吾の後頭部に突きつけた。
「善く来たねえ安吾。如何して思ったんだい？
「マフィアを抜けた貴方達の経歴を洗浄したのは僕ですよ。借りがあるのは貴方達の方では？」
拳銃を構える太宰はマフィア時代のような表情になり、この状況でもなお安吾は冷酷な表情を貫き続ける。
そして、いつの間にか二人の部下は刀先・銃口をそれぞれ太宰に向けていた。
この沈黙を破るように御阿礼は明るい声で話し始める。
「太宰さん銃を下ろしてください。どうせ、こうなることを予期して弾を込めてないんですから」
「ご理解が早くて助かります」
御阿礼の言葉に安吾はにっこりと微笑む。
目の前に差し出された手に、太宰は抵抗もすることなく素直に銃を返した。
「で？旧交を温めるのが目的でないなら要件は？」
「安吾さん寝てませんよね。目に隈が出来てますけど」
「……今日で５日寝ていません」
小さい声で呟いた安吾に御阿礼は哀れみの目を向けた。
何を隠そうこの男、正真正銘の社畜人間である。
「それなら獏の夢見心地枕、使いません？」
「嫌ですよ。その枕を使って寝ると夢の中で感想を聞かれるんでしょう？」
「駄目か、深月ちゃんは使ってくれたのに」
「貴方って人は…何してるんですか」
御阿礼の言葉に安吾は思わずツッコミを入れてしまう。
それはそうだろう。自分の部下が元ポートマフィアと関わりを持っているのだから。
「いやぁ、流石に宮仕えは善い車だねぇ」
「指紋がつくので、やめてください」
二人の会話を全く気にせず太宰は高級車に近づき、ぽんぽんと叩いた。
「そりゃあ要件は……ねぇ？」
「一つしかないですよね？」
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「「ドライブしない?/しませんか?」」
【１７章２話】ウィル・オブ・タイクーン→←【０６】奇抜な髪型
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えぼし(プロフ) - 月華さん» わかります東方と文ストっていいですよね。話を面白いと言ってくれてありがとうございます！ (2022年7月17日 16時) (
レス) id: 0e1ad52da6 (このIDを非表示/違反報告)
えぼし(プロフ) - 忍狼さん» よろしいと思いますよ (2022年7月17日 16時) (レス) id: 0e1ad52da6 (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - こんばんはです！東方と文スト大好きで、えぼしさんのこのお話も面白くて大好きです！続きを楽しみにしてます！ (2022年7月16日 23時) (レス) id: 216fbd3da5 (このIDを非表示/違反報告)
忍狼 - 無理なら良い!頑張っててね! (2022年7月16日 18時) (レス) id: aba775bb80 (このIDを非表示/違反報告)
忍狼 - 僕が更新に合作します?銀魂+たくっちの合作で。僕が作りますのでよろしい? (2022年7月15日 16時) (レス) id: aba775bb80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えぼし | 作成日時：2022年7月14日 18時
