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場所は変わって鏡花の提案 で四人は『橘堂』に来ていた
その部屋で敦は目の前のメニューの値段を見て顔を真っ青にし
国木田は敦を白い目で見ながら茶を静かに飲み
鏡花はもぐもぐと湯豆腐を頬張り。御阿礼は鏡花をホッコリとした顔で見てる
「おかわり」
湯豆腐の美味しさでおかわりをする鏡花だが其の言葉で敦をドン底へ突き落とした
「くにきださん…」
「俺は払わんからな」
涙目で助けを求める敦に国木田は冷たい返事をする
そんな会話を二人で話していると部屋に定員が入ってきた
「お客様はお決まりですか」
「……水で───」
「お茶漬け、鰹のたたき、桜餅を一つ」
できるだけ使う値段を増やしたくないのか水を選択しようとするが
三人の好物を頼み敦の話しを遮る御阿礼
「！？」
「かしこまりました」
「み、御阿礼さん……」
優しいと思っていた上司に裏切られたと思い死にそうな表情をする敦
そんな敦に御阿礼は何時もよりキリッとした笑顔で口を開いた
「大丈夫よ私が払うから」
良い意味で裏切られた敦は嬉しさの余りに大量の涙を流した
矢張り御阿礼さんは最高の上司。と敦は心の中で感動している
「おい、御阿礼。甘やかし過ぎだ」
それに俺の分は要らん。と付け足した国木田
御阿礼は嫌いな相手以外には基本的に優しく接しているので
太宰のような輩が増えてほしくないのだろう。だからその分自身は厳しくしているのだ
傍から見ると二人は飴 と鞭 である
「いいじゃあないですか
それに臨時収入が手に入ったんです」
懐から自身の財布を取り出して悪い笑顔を浮かべる御阿礼
この表情は国木田をイジる気満々の顔だ
「おまけに橘堂の料理は絶品ですよ〜
今食べなかったら勿体ないと思いますけどねェ〜」
「……判った、頂く。」
御阿礼の意地悪 な誘いに誘惑されたのか
これ以上の会話が面倒だったのか結局四人で食べる事になった国木田
「最初から、そう云えばよかったんですよ」
【７章２話】うつくしき人は寂として石像の如く ページ39
場所は変わって鏡花の
その部屋で敦は目の前のメニューの値段を見て顔を真っ青にし
国木田は敦を白い目で見ながら茶を静かに飲み
鏡花はもぐもぐと湯豆腐を頬張り。御阿礼は鏡花をホッコリとした顔で見てる
「おかわり」
湯豆腐の美味しさでおかわりをする鏡花だが其の言葉で敦をドン底へ突き落とした
「くにきださん…」
「俺は払わんからな」
涙目で助けを求める敦に国木田は冷たい返事をする
そんな会話を二人で話していると部屋に定員が入ってきた
「お客様はお決まりですか」
「……水で───」
「お茶漬け、鰹のたたき、桜餅を一つ」
できるだけ使う値段を増やしたくないのか水を選択しようとするが
三人の好物を頼み敦の話しを遮る御阿礼
「！？」
「かしこまりました」
「み、御阿礼さん……」
優しいと思っていた上司に裏切られたと思い死にそうな表情をする敦
そんな敦に御阿礼は何時もよりキリッとした笑顔で口を開いた
「大丈夫よ私が払うから」
良い意味で裏切られた敦は嬉しさの余りに大量の涙を流した
矢張り御阿礼さんは最高の上司。と敦は心の中で感動している
「おい、御阿礼。甘やかし過ぎだ」
それに俺の分は要らん。と付け足した国木田
御阿礼は嫌いな相手以外には基本的に優しく接しているので
太宰のような輩が増えてほしくないのだろう。だからその分自身は厳しくしているのだ
傍から見ると二人は
「いいじゃあないですか
それに臨時収入が手に入ったんです」
懐から自身の財布を取り出して悪い笑顔を浮かべる御阿礼
この表情は国木田をイジる気満々の顔だ
「おまけに橘堂の料理は絶品ですよ〜
今食べなかったら勿体ないと思いますけどねェ〜」
「……判った、頂く。」
御阿礼の
これ以上の会話が面倒だったのか結局四人で食べる事になった国木田
「最初から、そう云えばよかったんですよ」
【７章３話】うつくしき人は寂として石像の如く→←【７章１話】うつくしき人は寂として石像の如く
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作者名：えぼし | 作成日時：2022年4月1日 9時
