元幻想郷少女は異能力者弐篇 (ページ37)

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【０２】小さな復讐を受けた探偵社ページ37

※前回の続き
※殆どが会話文
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「な、な、何なんだ此れはァァァァア！！」

樋口の思惑通りに探偵社には等身大キリンフィギュアが送られていた

「マフィアから送られてきたようです……しかも着払いで」

「また出費がァァァ……」

「ありゃりゃ、探偵社にも来ていたのだね」

「あ、太宰さん」

出費の酷さに国木田が膝から崩れ落ちていると

入口から頬に紅葉を浮かべている太宰が入って来た

「太宰も何か合ったのかィ？頬が赤いじゃァないか」

「いやー実はポストに大量のもやしが入っていたんですよ」

「え？じゃあ、その頬の赤い跡は？」

「あぁ、これ？
　一寸可憐なお嬢さんに心中をお願いしたのだが……断られてしまって」

「…………」

「すみません。遅れました！」

「あ！御阿礼さん」

「御阿礼さん今日は何時もより遅かったですね」

敦が太宰の事をジト目で見つめていると次は御阿礼が入って来た

賢治が〝何時もより〟と云っているので遅刻は毎日しているようだった

「一寸マフィアに…」

「御阿礼ちゃんも、もやしかい？」

「もやし……？
　いや私の家には、この子達が──」

「「「兎！？」」」

御阿礼が差し出したのは小さくて可愛い数匹の兎

「はい探偵社で飼おうと思って、家にはもうペットは足りてますので」

「また好き勝手に…」

「キャー可愛いですわ！」

「あ！後、袋が送られてきました」

袋の中には綺麗にラッピングされた何かが入ってる

「たんですか？これ」

「開けてみるわ」

それを開けると『芥川龍之介先輩の写真集』と書かれた本が入っていた

「芥川龍之介先輩の写真集？」

「「「………」」」