元幻想郷少女は異能力者弐篇 (ページ27)

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【６章９話】人を殺して死ねよとてページ27

＿＿＿＿数分後の後部車両

ゼェゼェと呼吸が荒くなり片膝を床に付き腕で抑え敦の横腹等からは血液が垂れている

その向え合わせには背後に居る夜叉と共に隙を探っている鏡花。

少しの休憩を挟み、また鏡花に目掛けて走り出す

「が……！」

鏡花も１０代前半の幼子だが迎え撃つ戦法はマフィアで教育されていたのだろう

意図も容易く自身の異能、夜叉白雪を操り敦の腹を中心に沢山の斬撃を送った

夜叉の斬撃が一旦止むと鏡花の手にしている携帯電話が鳴る

《敵の盡くを切り刻め『夜叉白雪』》

その男の言葉が終わると同時にガキンッと鋭い音が車内に響き渡る

夜叉白雪が電話の声と同じ様に敦の腹部を斬られたのだ。

「……！？」

その余りもの速さに敦は自分が切られた事を理解を出来ないでいると、

夜叉白雪が敦の後ろでキンッと刀をに収める。

すると先程の数秒間が時が止まっていたかの様に一緒にして敦を中心に広い範囲が切り刻めらる

(つ……、強すぎる……！)

夜叉の渾身の一撃によって血液が足りなくなり敦はドサッと床に倒れ込んだ

その大量の血を流しながら倒れる敦を見ても鏡花の表情は何も変わらない

そんな中、敦は口の中に入っている血をケホッと吐き鏡花に向かって話し出す

「何故……君みたいな女の子が」

「……私の名は鏡花。あなたと同じ孤児」

「……！？」

「好きなものは兎と豆腐。嫌いなものは犬と雷

　マフィアに拾われて、

6ヶ月で35人殺した」

「……！」

鏡花が平然と発した言葉に敦は冷や汗をかき驚く

だが困惑している敦に追い撃ちを掛ける様に電話からまた声が聞える

《爆弾を守れ。邪魔者は殺せ》

「３５人、殺し……！」

ヨロッと何とか立ち上がる敦を鏡花が使役した夜叉は待ってはくれず

長い仕込み刀で電車の壁と共に容赦なく串刺しにされる

(殺される……！)

胸部分を刺された事により口から血液を吐き出し、

身体に循環されている血が足りなくなったのか敦の意識は遠退いた

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