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＿＿＿＿ヨコハマの西口五番街
闇が潜み街灯の光が輝くレトロな場所だ
色々な人物が行き来している中で一人の少女が立っていた
腰まで伸びている黒髪を白い花の髪飾りで二つに括り
赤色と黄色いを貴重とした着物
首からは兎の飾りが着いている携帯電話を掛けている
すると一人の男性が、その少女に近づいてくる
近付いた男性は真夜中に１０代前半の少女が突っ立っている事に疑問を持ったのか
それとも可愛らしい容姿の事もあってか近付いたのだろう
「お嬢ちゃん。ねぇ誰か待ってるの？」
「……」
人形の様に可愛らしい容姿だが男にナンパをされたのに
少女は何事も動じず冷たい瞳で下を見ている
「こいつ昨日から同じ姿勢だぜ、死んでんじゃね？」
「あっ、今瞬きしたよ」
二人だけで騒いでいる男達を空気だと思っているのか
着物の少女はピクッと何かに反応し何処かへ向かう
「うおっ、動いた！」
煉瓦の壁の前を歩いている
砂色の外装を着ている人物の袖を掴む
「───え？、私？」
少女が掴んだ人物は太宰、
＿＿＿＿太宰治だった
「……見付けた」
少女がそう呟くとゴオッと風が起き大きな何かに変わる
その何かを見上げた太宰は珍しく冷や汗をかき焦った様子だ
「……これはまずい」
【６章１話】人を殺して死ねよとて ページ18
＿＿＿＿ヨコハマの西口五番街
闇が潜み街灯の光が輝くレトロな場所だ
色々な人物が行き来している中で一人の少女が立っていた
腰まで伸びている黒髪を白い花の髪飾りで二つに括り
赤色と黄色いを貴重とした着物
首からは兎の飾りが着いている携帯電話を掛けている
すると一人の男性が、その少女に近づいてくる
近付いた男性は真夜中に１０代前半の少女が突っ立っている事に疑問を持ったのか
それとも可愛らしい容姿の事もあってか近付いたのだろう
「お嬢ちゃん。ねぇ誰か待ってるの？」
「……」
人形の様に可愛らしい容姿だが男にナンパをされたのに
少女は何事も動じず冷たい瞳で下を見ている
「こいつ昨日から同じ姿勢だぜ、死んでんじゃね？」
「あっ、今瞬きしたよ」
二人だけで騒いでいる男達を空気だと思っているのか
着物の少女はピクッと何かに反応し何処かへ向かう
「うおっ、動いた！」
煉瓦の壁の前を歩いている
砂色の外装を着ている人物の袖を掴む
「───え？、私？」
少女が掴んだ人物は太宰、
＿＿＿＿太宰治だった
「……見付けた」
少女がそう呟くとゴオッと風が起き大きな何かに変わる
その何かを見上げた太宰は珍しく冷や汗をかき焦った様子だ
「……これはまずい」
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作者名：えぼし | 作成日時：2022年4月1日 9時
