【３章５話】ヨコハマギャングスタアパラダヰス ページ22
────武装探偵社
ずらっと座る探偵社社員。その向かえには
応接室の椅子に、ちょこんと座る依頼人
黒色のスーツを着て金髪のボブヘアの女性だ
そして何故かジッと御阿礼を見つめている
(何故だろう……物凄い視線を感じる)
「……あの。えーと、調査のご依頼だとか。それで……」
「美しい……」
いつの間にか太宰が依頼人の手を取る
「睡蓮の花のごとき果敢なく、そして可憐なお嬢さんだ」
「へっ！？」
「どうか私と心中していただけないだろ───」
キラキラと効果音がつく顔で心中に誘うが
太宰の頭を国木田がスパアァンッと引っ叩く
「なななな」
「あ、済みません。忘れて下さい」
困惑する依頼人に謝罪し
ズルズルと太宰を掴み奥の薄暗い部屋に連れこむ国木田
「お達者で〜」
そんな太宰を見て救ける事もなく
懐から出した純白のハンカチを指で掴み
パタパタと前後ろに動かす御阿礼
「酷いよ御阿礼ちゃん。
それと心中して〜ちょっとだけで、いいから〜」
その言葉を云った次の瞬間、と太宰の悲鳴が聞こえた
依頼人はチラと扉を見るが
何事も無かった様に話し始める
「それで、依頼と云うのはですね
我が社のビルヂングの裏手に……最近善からぬ輩が屯している様なんです」
「あ、いただきます」と目の前にある珈琲カップに手を付ける
「(普通に再開した……変人慣れしてンのかな)
善からぬ輩ッていうと？」
「分かりません。
ですが襤褸をまとって、日陰を歩き聞き慣れない異国語を話す者もいるとか」
「そいつは密輸業者だろう」
いつの間にか戻ってきた国木田が云う
───密輸業者
軍警がいくら取り締まっても船蟲の様に湧く
港湾都市の宿業だ
「ええ、無法の輩だという証拠さえあれば
軍警に掛け合えます。ですから」
「現場を張って証拠を掴め。ですね」
「はい」
「……小僧お前が行け」
「ヘッ！？」
いきなり指名された敦は驚きで声が裏返る
「ただ見張るだけだ。それに密輸業者は無法者だが
大抵は逃げ足が取り得の無害な連中────初仕事には丁度良い」
「でっ、でも」
「谷崎、一緒に行ってやれ」
「兄様が行くならナオミも随いて行きますわぁ」
ギギギ‥とナオミに一方的に絞められる谷崎
敦の顔には冷や汗が流れていた
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えぼし(プロフ) - 返信遅くなってすみません。初心者の作品を見てくれて此方こそ有難うございますです。 (2022年4月30日 19時) (
レス) id: 0e1ad52da6 (このIDを非表示/違反報告)
いか - 東方と文ストとか言う最高のクロスオーバーありがとうございます好きです (2022年4月30日 18時) (レス) @page1 id: fe2c98bf5f (このIDを非表示/違反報告)
えぼし(プロフ) - 有難うございます！何方とも好きな作品でなので、そう云ってくれて嬉しいです！！学校も有るので不安定更新ですが此れからもお願いします (2022年3月26日 16時) (レス) id: 0e1ad52da6 (このIDを非表示/違反報告)
乱刹 - 東方と、文ストのコラボとか最強じゃないですか！それとめっちゃ面白くて好きになりました！これからも更新がんばってください。 (2022年3月26日 14時) (レス) @page5 id: a8460a1252 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えぼし | 作成日時：2022年3月1日 2時
