第四話「就職先はマフィアで間違い御座いませんか?」 ページ5
『中也さん、私、貴方の部下になったようです』
「応、そうか……ってはっ?!」
目を丸くした彼の頭にある帽子が窓から吹く風に飛ばされた。
『なので、えっと……尾崎紅葉さんって方にご挨拶を』
「あァ、姐さんの部隊に手前が………そうか。」
『あと、森さんには、”中也君に体術を教えて貰いなさい。彼、優しいから大丈夫だよ”と言われました』
「ッ、…首領がッて言われちゃァ、しょうがねェ。やる事が一通り終わッたら俺も執務室に用があるからよ、それまで待っててくれ」
『は、はい……』
またな!そう元気よく云った彼は小走りで廊下を走り抜けて行った。
『失礼します…!』
暫くして決心がついた私はガチャリと扉を開けた。
「おぉ、女子だ……愛い、愛いぞ……」
そう言いながら紅葉さんは此方に近付いてくる。
正直言って今の状況が把握出来ていない。
『え、えっと……初め、まして。』
「…おっと、これはすまぬな。わっちは尾崎紅葉。今日より、御主はわっちの隊に入る事になったという事で、宜しく頼むぞよ。却説、御主の名は何じゃったかの……」
紅葉さんはそう言って頭を抱える。
『Aです。宜しくお願いします。』
そう言うと紅葉さんは優しく微笑み、
「そうか!Aか!名前まで愛らしいとは…やはり女子は良い……」と言った。
何だろう。この人、少しやばい人……?
「そうじゃ、Aに贈り物じゃ。入社祝いといった所かの」
そう言って渡された包みを開けてみると、
そこには和服が入っていた。
「どうじゃ?Aに似合いそうな物を調達して来たのじゃ。ほれほれ、彼処で着替えて来るのじゃ」
そう言って私は背中を押され、個室に入った。
『こんな所があるのか……』
そう思いながらも着替える事にした。
その服は、生地はしっかりとしており、それでいて軽く動き易い。
また、色が濃い朱色なのが綺麗で良いと思った。
振袖を着る。
黒い帯を締めた。
着付けの方法、お婆ちゃんに教えて貰ってて良かった。
『……終わりました』
「おぉ!良いの!……じゃが、着物だと動き辛かったりはせんか?一応、こんな服も用意してあるのじゃが…」
と言って懐から出してきた中で目に付いたのは、
黒い外套だった。
┈┈┈┈┈┈┈
紅葉さんの口調が難しい…。
そして気づけば評価が……吃驚です。
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A(プロフ) - りりり ( ´・ω・)(・ω・` )さん» こちらこそ、素敵なイベントに参加させて頂きありがとうございます!!りりり様に言われては、更新頑張るしか無いですね……頑張ります! (2023年4月10日 15時) (レス) id: f26a97b124 (このIDを非表示/違反報告)
りりり ( ´・ω・)(・ω・` )(プロフ) - Aさん、イベントご参加ありがとうございました〜!! 双黒以外にも姐さんや首領との絡みが見れて文スト民として嬉しい限りでした…!これからの中也と太宰との任務も気になる…!! これからも更新頑張ってください!! (2023年4月9日 23時) (レス) @page15 id: d3e59adc40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:A | 作成日時:2023年3月29日 6時