24 ページ26
Aside
やってしまった...。
少し話すつもりが、強く言ってしまった...。
これはダメだと昔経験したはずなんだが...、同期の彼奴にとても似ていたから、つい...。
俺にはハーツの他にもう一人同期がいた。
其奴はハーツとは真反対の奴で、自分のことを「無能」と決めつけて、他の奴らからはいじめられ、挙げ句の果てに死んでしまった男だ...。
其奴が俺に最後に言った言葉は...
[...お前といつも比べられていた俺の気持ちなんて分からないだろ？お前といると自分の無能さが嫌になる。
もうこんな生活にサヨナラしたいんだ。
俺を止めないでくれ...。]
彼は苦痛まみれの表情で泣いた。
俺は彼奴に何を言えば良かったのか今でも分からない。
喫煙所から離れてしばらくすると、誰かに話しかけられる。
os「大先生と何話してたん？なんか怖い顔しとるけど。」
『外交官様か、途中から感じた視線は貴方だったか...。』
os「外交官様なんて堅苦しい言葉使わないでほしいめう。なぁ、今からお茶会しよや。
俺とお話しましょ？」
『...構いませんけd((os「早速中庭いくめう！」
外交官様...いや、オスマンは俺の手を引き、俺は中庭に連れて行かれた。
中庭は色とりどりの花がたくさん咲いていた。そこには机と椅子があり、日頃から利用しているようだった。
os「お茶淹れてくるから座って待っててほしいめう。」
『分かった。』
オスマンは少し離れたところにあるティーポットで準備をし始めた。
ここはきれいな所だな...。
毎日丁寧に手入れされているんだろうな...。
os「お待たせめう。」
『あぁ...。』
俺は出された紅茶を一口飲む。
『おいしい...。』
os「...良かっためう〜。こっちのケーキもどうぞ。」
『ありがとう。』
出されたのはショートケーキ。紅茶とよく合う味にされていた。
俺はもぐもぐと食べながらもオスマンに聞く。
『それで、俺に何か話したいことでもあるのか？』
os「いや、折り入って話がある訳ではないんやけど、Aさんと話したいなって。」
『...お前は俺の紅茶に薬を入れるほど俺のことが知りたいのか？』
os「...なんや、バレとったんか。」
紅茶を飲んだ後の舌先の痺れ、何かしらの薬が入っていることは分かっていた。
そして、此奴の少しの動揺。
外交官故、動揺してたのを分かりにくくしていたが、俺には丸わかりだ。
まぁ、ケーキに何も入っていなかっただけましだな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 917人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆかり(プロフ) - あうあさん» ありがとうございます！最後まで読んでいただきありがとうございました！(*´∀｀)番外編が出るまでお待ちください☆ (2020年5月12日 20時) (
レス) id: 90177999dd (このIDを非表示/違反報告)
あうあ - 最っ高でした。完結おめでとうございます！お疲れ様でした！！番外編楽しみにしています！ (2020年5月12日 20時) (レス) id: 8787b22be6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - らうさん» ありがとうございます(*´∀｀)ベルア国と白い人ですねφ(.. )了解です！番外編が出るまでお待ちください☆ (2020年5月11日 23時) (レス) id: 90177999dd (このIDを非表示/違反報告)
らう - お疲れ様でしたー！！本当にめっちゃもうすごい楽しかったです！！(?)ちょっと寂しい気もしますが…番外編、楽しみにしています！！！ベルア国の幹部？さん達との絡みも見たいですね…！！某白い人との絡みも見たいなーなんて…()番外編も頑張ってください！！ (2020年5月11日 23時) (レス) id: 6a8d655ba3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 奈飴亜@歌い手色の占ツク民達さん» ご丁寧にありがとうございます(*´∀｀)アイラの恋について私も応援したいですね！番外編が出るまで時間がかかるかもしれませんが、お待ちください☆ (2020年5月11日 17時) (レス) id: 90177999dd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆかり | 作成日時：2020年4月9日 23時
