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ut.side
『何故そう思う？』
ut「うお！？びっくりしたぁ...。」
ほんま、神出鬼没や。
ut「...いつからここに？さっきも言ったけど驚かせないでくれます？」
『ショッピと入れ替わりでここに入ったぞ。それに、お前が気づかなかっただけだ。
質問に答えてもらいたい。何故俺のせいでお前が必要なくなるんだ。』
俺は此奴の言動に全てに腹が立つ。えらそうに。俺の事を察そうとしない。
あー、イラつく...。
ut「なんでわかんねぇんだよ...そんなん決まっとるやろ？お前が有能で俺が無能やからや。
俺の気持ちも知らないで、ズカズカと質問すんなや。
それともなんや、こんな俺に同情でもしとるんか？
同情するくらいなら...
今すぐ、この国を去ってくれん？」
俺は此奴の顔を見たくなくて、反対側を向く。
反対側はガラスになっていて、不運にも其奴の顔が見えてしまう。
その顔は苦しそうに歯を食いしばっていて、今までで初めてみた表情。手合わせでも涼しげな表情をしていた此奴からは想像もできない表情だった。
『自分を認めないでどうする...。
自分の心を仲間に言わないで、自分の心を押し殺して何がいいんだ！』
その声に驚いて振り向くと、俺は胸ぐらを掴まれた。
此奴の瞳はどこか悲しそうだった。
『勝手に自分を闇に落とし、自分を無能と決めつけ、自分を罵り、それが何の得になるというのだ！
苦しいと、寂しいと、彼奴らに言ったらどうだｯ...。
お前は彼奴らを信用していないのか？
自分が必要ないと本当に思っているのか？
違うだろ！お前は、誰よりも必要とされてるこの国の幹部だ！
この世に、必要のない人間などいない。』
俺に言っているようで他の誰かを当てはめているようなその言葉は、俺の心を突き刺さした。
なんで、そんなに苦しそうな顔をするんや...。
そして、俺の胸ぐらを掴んでいた手を離し言った。
『俺に悟らせないように、ずっと嘘の仮面を被っていた奴の気持ちなんか分かるわけがないだろ。言葉にして伝えなければ、お前のことなど何も分からない。
俺はお前じゃないんだ。
お前にしかできないことがたくさんある。
自分をあまり「無能」と決めつけない方がいい。』
其奴は喫煙所から出て行った。
ut「なんや、あいつ...。最初から嘘ついてたのばれてたんか...。
俺のこと、ちゃんと見とるやんけ...。」
一人になった喫煙所で小さく呟いた俺の言葉は、タバコの煙と共に消えていった。
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ゆかり(プロフ) - あうあさん» ありがとうございます！最後まで読んでいただきありがとうございました！(*´∀｀)番外編が出るまでお待ちください☆ (2020年5月12日 20時) (
レス) id: 90177999dd (このIDを非表示/違反報告)
あうあ - 最っ高でした。完結おめでとうございます！お疲れ様でした！！番外編楽しみにしています！ (2020年5月12日 20時) (レス) id: 8787b22be6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - らうさん» ありがとうございます(*´∀｀)ベルア国と白い人ですねφ(.. )了解です！番外編が出るまでお待ちください☆ (2020年5月11日 23時) (レス) id: 90177999dd (このIDを非表示/違反報告)
らう - お疲れ様でしたー！！本当にめっちゃもうすごい楽しかったです！！(?)ちょっと寂しい気もしますが…番外編、楽しみにしています！！！ベルア国の幹部？さん達との絡みも見たいですね…！！某白い人との絡みも見たいなーなんて…()番外編も頑張ってください！！ (2020年5月11日 23時) (レス) id: 6a8d655ba3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 奈飴亜@歌い手色の占ツク民達さん» ご丁寧にありがとうございます(*´∀｀)アイラの恋について私も応援したいですね！番外編が出るまで時間がかかるかもしれませんが、お待ちください☆ (2020年5月11日 17時) (レス) id: 90177999dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆかり | 作成日時：2020年4月9日 23時
