元"メンバー"で元"彼女"？！〈SnowMan〉 (ページ13)

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『そんな事いってふっかが撮られても知らないからね？』
深「んー？俺、一途だもん」
『…どの口が言ってる？』

「本当だからぁ」と笑う顔は…うん、嘘っぽい。

『本当1番心配なのはふっかと翔太』
深「えー？そうか？」
『あんたらの悪い噂は耳に入ってきてんのよ』

引退してからもこの事務所で働いてた私には、
みんなの情報なんて筒抜けで。
…知りたくもない事だってちゃんと耳には届いてた。

とりあえず、今ここで何か問題を起こされるわけにはいかないのだ。

深「Aさぁ、なんでマネージャーになった？」
『…マネージャーの仕事ちゃんとできなかった絶対滝沢君に追い出されるから』

今私が住んでいるマンションも、車も，全部全部社員だからと滝沢君がくれたものだ。
失敗なんてしたら、私のこの安泰な生活が奪われかねない。

深「仕事も家もなくなったらどうすんの？」
『どうするってなんとかするしかないでしょ？』

ボロいアパートでも、テントでも、公園でも、
とりあえず雨を凌げればなんでもいい。
いや…さすがにテントと公園はないか。

深「ふーん。じゃあさぁ、一緒に住んじゃう？」
『あぁ…ふっかの家なら雨も凌げるし…ってはぁ？！』
深「いーよ。俺、Aなら」

「どうよ？」って笑ってるけど、自分が何言ってるか分かってる？！

『無理、絶対無理。ふっかの家とか気が休まらない』
深「えぇー、いいじゃん」
『無理！無理！無理！』

机の上に出していた私物を急いでしまい立ち上がる。

『か、帰る！』
深「ん、気をつけてな」
『っ、』

…余裕の笑みを浮かべて私を見るふっか、
その言葉には返事をせず足を進めた。