“ 最高傑作 ” 実験体︰ NO.0 【ヴァニタスの手記】 (ページ4)

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4話ページ4

[ヴァンピール…？] [いやだ…本当に…？]

ｻﾞﾜｻﾞﾜ

[ヴァンピールって確か…ずっとずっと昔に人間との戦争で負けて滅んだのでしょう？]

[その生き残りがいたってこと？怖いわ……]

[いやいやヴァンピールなんてただの作り話だろ！]

[俺の曾祖父さん見たことあるって言ってたぞ！]

[またいつものホラ話だろ!]

[まぁ教会の狩人(シャスール)が動き出したっていうならもう心配はいらないだろうさ！]

ﾊﾊﾊﾊ～

「はぁっ…」ﾌﾗｯ…

ﾄﾞｻｯ

「………？」

？「大丈夫ですか？」

ｺﾞｰﾝｺﾞｰﾝ ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼

？「ーーご親切にありがとうございました、私の名前はアメリアと言います」

？「いえいえ、俺はノエと言います」ﾆｺｯ

《ご搭乗の皆様へお知らせ致します。“空泳ぐ鯨号(ラ・バレーヌ)”は当初の予定通りあと1時間程でパリ市内に到着致します》

ガタッ

ノエ「パリ！！パリはどこですかアメリアさん！？」

アメリア「え…まだ見えないと思いますけど」

ノ「………………残念です」ｼｭﾝ…

ノ「でもすごいですね！飛空船に乗ってしまえばパリまで本当にあっという間だ！」ｷﾗｷﾗ

ア「……パリへは観光に？」

ノ「いいえ、探し物です」

ア「探し物…？」

ノ「……“ヴァニタスの書”。
聞いたことはありませんか？「蒼月の吸血鬼」という童話に登場する呪われた本の名前です」

【蒼い革表紙に漆黒の紙(ページ)。銀の鎖で繋がれた機械仕掛けの魔導書(グリモワール)。

それはヴァニタスが作り上げた「吸血鬼(ヴァンピール)の真実(ほんとう)の名前」に干渉する力が宿った特別な本】

？「……おいマジで行くのかよ？」

？「当然。標的がこの中にいるのはわかっているんだ
オレは……吸血鬼(やつら)を決して逃がしはしない…！」

【この本を手にした者は私と同じ蒼き光を双眸に宿しやがて
「紅月(すべて)の吸血鬼(ヴァンピール)を滅ぼす死神(そんざい)となるだろう」】

ゴーンｯゴーン

ノ「もうこんな時間ですか…そろそろ船を降りる支度をしておかないと部屋までお送りしますアメリアさん」

ア (……寒い…) ｸﾞｯ…

((暫く原作に沿って書くので夢主出ません