“ 最高傑作 ” 実験体︰ NO.0 【ヴァニタスの手記】 (ページ17)

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17話ページ17

ヨハン｢リーチェ！｣

リーチェ｢ダンテ！ヨハン！｣

ヨハン｢無事で良かったわ！！！｣ｶﾞｼｯ

リーチェ｢シーッ静かにしてヨハン！｣

ヨハン｢あれは…｣

ダンテ｢ヤブの野郎と…まさか業火の魔女か…!?｣

＊

ヴァニタス｢…なんだノエの奴もうやられたのか｣

ジャンヌ｢安心しろ殺しはしていない｣

ヴァニタス｢【ルカ様の命令だから】…か？

…………がっかりだ

“業火の魔女”の話は蒼月の吸血鬼より度々聞かされていたよ戦場を駆ける幼き戦の乙女。
一切の容赦なく同族を駆逐するその姿は____

身震いする程の美しさだったと。その後強制的に眠りにつかされたというおまえが永き時を経てルスヴン卿の手により目覚めさせられたと知った時は胸が踊ったというのに…

まさかこんな“不良品”に成り果てているとはな！｣

ジャンヌ｢……何が言いたい！｣

ヴァニタス｢お前と遊ぶのはもう飽きたと言っているんだ｣

ジャンヌ｢！？｣

ヴァニタス｢そういえば自己紹介がまだだったな
俺の名はヴァニタス蒼月の吸血鬼よりヴァニタスの書と名前を受け継いだただの人間であり____

かつて蒼月の吸血鬼に血を啜られその力の一端を躯に埋め込まれた

蒼き月の眷属だ………！！｣

｢出来ることならこの力は使いたくなかったんだがな｣

ドサッ

『痛っ……』

ジャンヌ｢アーティ様……!?｣

ヴァニタス｢“ルカ様”とやらの近くに居たから連れてきたんだ｣

『……ははっ、人使いが荒いねぇ』

ジャンヌ｢い、今すぐアーティ様を離せ！！｣

ヴァニタス｢俺は、お前に何をしたら勝てるのかずっと考えていた

そして！俺はこうゆう選択をした｣

ジャンヌ｢一体…何を…｣

ヴァニタス｢業火の魔女、そこの白髪女お前らには特別にオレの“本当の姿”を見せてやろう……！！｣

『本当の姿……』

ジャンヌ｢(まずい、警戒しろ…！！アーティ様をお守りしなくてはっ)｣

ガラッッ

ジャンヌ｢なっ……！！｣

『9人殺し…!?』

9人殺し｢ｳﾞァ”ァ”ァ”ァ”ァ”！！｣

ジャンヌ｢っ！アーティ様！！！｣

ガブッッ、

ジャンヌ｢ーッッ!!!｣

『ジャンヌ！！』

ヴァニタス｢うん、やはり庇うよなぁ
くくっ、化物の相手は化物に限るな！｣