5話 あの人 ページ5
吉『あの…!
真『へぇ…君、僕が見えるんだ。』
見える?みえるってなに、
もしかして幽霊?
1度死んで生まれ変わったとか?
確かに至る所に縫い目ばかりある。
そうなのかな。
真『そこの、君も…かな?』
自分のことを指摘されてビクッとする
「見えてる…けど…?」
それがなになのか、わからない。
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その後は順平くんと縫い目ばかりの人が話して
場所を移動するみたいだったから、
私は先に帰ると言っておいた。
(あの2人だと会話が弾んでたし。)
「…順平くん、大丈夫かな、」
茜色に染まる自分と
長い長い影とともに
帰りたくもない家に帰る。
『A』
『
『…その怪我はなんです?』
私のあらゆるところに貼られたガーゼや
腕に巻かれた包帯を見て、
顔を顰める祖母。
「体育の授業で怪我を負いました。」
「治療を受けたので早引きしました。」
「なので本日は休暇を取らせて頂きます。」
早々と口を開く私に、祖母は余計に皺が増える
『勝手な真似はよしなさい。本日こそ出るのです。』
昨日も今日もお見合いばかり
私はもう疲れたのよ、休ませてよ、
『本日は世界でたった数名の中の一人、』
『最強の教師と出会うのです』
最強?教師? まるで私とひとつも接点がない
「どうして私なんですか、世界にはもっと素敵な方が居るはずです、もうその話はよして、」
『いい加減にしなさい』
私が声を少し荒らげたら、祖母も声を荒らげる
『私の言うことを聞くのです』
祖母はいつもこう。
両親が自害したと言うのに表情ひとつも変えず、
葬式にすら出なかった。
まわりからは散々可哀想と同情されて
その場から走って逃げ出したいほどだった。
無理矢理と言わんばかりに私の腕を掴んで、
どこか高級そうな車に乗せられる。
お見合いなんて、今どきじゃないな、
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ゆき(プロフ) - Shioさん» ありがとうございます(´;ω;`) 亀更新ではありますが、がんばります…! (2020年12月26日 8時) (レス) id: eca58d1137 (このIDを非表示/違反報告)
Shio(プロフ) - 吉野くん好きなのでめっちゃありがたいです!頑張ってください (2020年12月26日 0時) (レス) id: 02207f4296 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆき | 作成日時:2020年12月20日 23時