52話 ▽ ページ5
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「町ごと凍らせるなんて何て酷い魔女なの。
…何とか助けてあげたいけどこの氷はあたしの呪文でも溶けないわ。」
ベロニカの呪文でも敵わないなんて…。
何か、策とかないのかな。
「…所で、その服にある紋章。ずっと気になっておったのじゃが…」
「すみません、紹介が遅れましたね。私はクレイモランの女王シャール。」
「なに!?お主が女王じゃと。と言うことは先代の王はもう……。」
「はい。1年ほど前に亡くなった父から王位を継いだ矢先に町がこんな事に……。私、どうしたらいいのか…。」
「あたしたち大変な時に来たみたいね。オーブがどうとか言ってる場合じゃないわ。」
「オーブ……？」
「あれじゃよ。クレイモラン王家に伝わる家宝のブルーオーブ。訳あってわしらにはあのオーブが必要なんじゃ。」
「ああっ！あの青い宝玉の事ですね！あれでしたら今はお城の中にありますので氷を溶かない限りは」
「なるほど、どっち道どうにかして氷を溶かさないとオーブは手に入らないってわけね。
もしかしたら魔女を倒せば氷が溶けるかも…」
「実は数日ほど前から外部の救援部隊に魔女退治をお願いしたのですが苦戦しているのか全然音沙汰が無くて」
「そういう事ならあたし達も魔女退治に協力しましょう。凍っている人達を放っておく訳にもいかないでしょ？」
「そうだね、ずっと凍っているのは可哀想だし僕達も協力します。」
「ありがとうございます、皆さん！魔女は東のシケスビア雪原にあるミルレアンの森に潜んでると聞きます。ですが、森には魔女だけではなく魔女の飼いならされた魔獣もいるので気を付けてください」
「魔獣か。覚えておくとしよう。さっそくミルレアンの森に向かうとしようかの」
シャール様の頼みごとを断る訳にはいかない。
私も一王国に属する者(今は関係ないけど)だから協力しないと気が済まない。
▽
『確かミルレアンの森は確か北東の方角にあります。』
「早く出発しましょう！寒くて仕方ないわ！」
・
ミルレアンの森につくと救援部隊でやってきた兵士が何人か見掛けた。
『(あれは、もしかして…)』
いや、考えないでおこう。
今は魔女退治に集中しなければ…！
「地面が凍ってて進みづらいわね」
「でも、かなり進んでるみたいだからもうすぐたどり着ける筈なんだけも…」
『イレブン吹雪が強くなってる。気を付けて。』
「は、はい」
長い道を進んでいく。
気が付いたら私とイレブンは皆とはぐれてしまったようだ。
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ちゅん(プロフ) - 初めてこの作品を読ませていただきました。すっごく面白くて大好きになりました！もう更新はされないんですか？更新待ってます。 (2021年5月24日 23時) (
レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
声優2次元大好き！(プロフ) - この作品大好きです！ 続き楽しみにしてます！ 更新頑張ってください！ (2018年12月15日 19時) (レス) id: ab94ca0abd (このIDを非表示/違反報告)
まほ - コメント失礼します…語彙力なくて説明出来ないんですけどほんと好きです！更新頑張ってください(*´ω`*) (2018年11月25日 23時) (レス) id: c27f112a36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな | 作成日時：2018年9月18日 14時
