濱田&小瀧 ページ2
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小瀧side
小瀧「にーちゃんただいまー!」
10年以上前。
ある夏の日。
あの日は、5時前には遊びから帰ってきてて。
玄関まで広がる鉄の匂いには、気づかなかった。
小瀧「にーちゃ……、にーちゃん、?」
濱田「…望。荷物、準備しとき、?持っていきたいもの、最低限に」
血がリビング中に広がる中、兄ちゃんは力なく笑った。
足下に倒れるおかんとおとんは無視して。
…死んでる。
小学生低学年の俺でも、それは分かっていた。
遠足で使ってたリュックに、ぬいぐるみとか色々詰めて。
濱田「ええか?このことは誰にも言わへんこと。望はもう、友達には一生会えへん」
小瀧「……やだ、会いたい!」
濱田「…ごめんな、望」
俺の手を繋いで、兄ちゃんは色んなところに行った。
銀行や、コンビニ。
色んなところに。
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Sami 2003(プロフ) - 応援しています。更新頑張ってください。 (2019年9月21日 15時) (レス) id: 5f3ca4d143 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花野 | 作成日時:2019年8月25日 17時