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「…あれ、濱ちゃん？」
知ってる人がいた。
どこかで、見たことがあるような。
兄ちゃんは、「…淳太」と俺の手を握りしめる。
兄ちゃん、痛いよ。
そうだ、中間淳太だ。兄ちゃんのひとつ上で、よく家に来てた人だ。
中間「…なんかあってんな。ウチ来るか？」
濱田「…引くで、お前なら」
中間「はよ行くで」
兄ちゃんがパーカーを脱げば、Tシャツには赤い血がいっぱい。
淳太さんは、「そういうことか……」と自分の頬を包んだ。
淳太さんはパーカーのフードを俺に被せて、目の前を見えないようにした。
中間「…あの子にはパンチが強いな」
濱田「そうは言っても、現場は見てる」
中間「あほ、そういうことちゃうわ」
視界が真っ黒な中、兄ちゃんの落ち着く声と、淳太さんの聞き慣れない声。
慣れない匂いと、警察に捕まってしまうという焦りが、俺の中にいた。
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Sami ２００３(プロフ) - 応援しています。更新頑張ってください。 (2019年9月21日 15時) (
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作者名：花野 | 作成日時：2019年8月25日 17時
