第十六話 ページ18
「相変わらず楽しそうね、船長さん」
「ああ。こいつをからかうのは俺の楽しみなんだ」
もう楽しみって言ってますけど…。
「ルフィ、あなたも何か食べてく?」
「ああ、じゃあ"宝払い"で食う」
「でたな"宝払い"!お前、そりゃサギだぜ」
「違う!!ちゃんと俺は海賊になって、宝を見つけたら金を払いに来るんだ!!」
「ふふふ!期待して待ってるわ」
「しししし」
パンとお肉の乗ったプレートを、ルフィ君へと差し出す。
うー……なんかこの匂い、ちょっと吐きそう。
「千紘ちゃん、顔色が悪いけど大丈夫?」
『だ、大丈夫です。すみません』
きっと自分でも気付かないうちに疲れが溜まっているのかもしれない。
今日はしっかり眠ろう。
「シャンクス」
「なんだ」
「あとどれくらいこの村にいるの?」
「そうだなァ。この村を拠点に旅をして、もう1年以上たつからな。あと2.3回航海したら、この村を離れてずっときたへ向かおうと思ってる」
「ふーん。あと2.3回かァ…」
『それまでに泳げる様にならないとね』
「もちろんだ!」
「そりゃいい事だな!勝手にがんばれ」
その時、大きな音がして店の扉が片方飛んできた。
その先には、何人もの男の人達。
「邪魔するぜェ」
先頭にいたのは、顔に傷があって人相が悪い男の人。
「ほほう…これが海賊って輩かい…初めて見たぜ。間抜けた顔してやがる」
『……っ』
「?」
「おれ達は山賊だ――が…別に店を荒らしに来た訳じゃねェ。酒を売ってくれ、樽で10個ほど」
「ごめんなさい。お酒は今、ちょうど切らしてるんです」
「んん?おかしな話だな。海賊どもが何か飲んでる様だが、ありゃ水か?」
『その人達が飲んでいるので全部なんです。残念ですが』
「ほう…随分といい女じゃねェか」
『…ッ!』
山賊の目が気持ち悪い。そんな目で私を見ないで…!!
「これでよかったらやるよ。まだ詮もあけてない」
シャンクスさんは、私と山賊の間を遮る様に酒瓶を山賊に差し出した。
それに安心して、ホッと息をはいた。
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ローグ - めっちゃ面白いですね!更新頑張ってください!あ、あと16話の″後悔″は″航海″ですよ! (2019年3月24日 20時) (レス) id: 9534f8c68f (このIDを非表示/違反報告)
ナーガ(プロフ) - 輝夜さん» コメントありがとうございます!!返信が遅くなってしまいごめんなさい!これからもよろしくお願いしますっ! (2017年11月5日 15時) (レス) id: 44a0d047ab (このIDを非表示/違反報告)
輝夜 - 一言いいですか・・・・・おもしろすぎるわ馬鹿やろぉぉぉぉぉ!!!しかもコラソンとロー出てるしやばい((一言で収まらなかったw (2017年10月21日 15時) (レス) id: 9db3921189 (このIDを非表示/違反報告)
閻魔舞(プロフ) - ナーガさん» WWW はい!読ませていただきます! (2017年9月24日 1時) (レス) id: c9845c6beb (このIDを非表示/違反報告)
ナーガ(プロフ) - 閻魔舞さん» ありがとうございます!!よければ、他の作品もよろしくお願いしますね!(さりげなくアピールww) (2017年9月23日 22時) (レス) id: 33ea84a1a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナーガ | 作成日時:2017年8月8日 18時