HANA ~ (ページ45)

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you〜現在

「……」

柳田「A？おーい！」

「翔平と、は…まぁ普通に？」

柳田「なんそれ。意味わからんすぎ。」

「どうでもいいでしょ！私忙しいんで失礼しますっ！！」

柳田さんを突き飛ばして、工藤監督の元へ向かった。

「監督、おはようございます。お休みしちゃってすいませんでした」

工藤監督「こちらは大丈夫だけど、君は大丈夫？(笑)」

「はい。すっかり良くなりました。」

「今日は？」

工藤監督「あ、その前にね、ちょっと話があるんだけどいいかな？」

「あ、はい？」

工藤監督に連れてこられたのは密室。

工藤監督と私、どちらもが椅子に座ると工藤監督は

かなり大きなため息をついた。

「え、な、なんですか？」

工藤監督「ん、実はあまり言いたくなかったんだがね…君が決めることだから一応は伝えるね。」

「はい？」

工藤監督「実はね、君を欲しいと言っている球団がいる。」

「え？わたしはホークスから離れる気は…」

工藤監督「分かっている。君がこのホークスを心の底から愛していること。分かってはいるが日本の球団じゃないんだ。」

「ほえ？」

変な声が出てしまった。

工藤監督はお構い無しに話を続けた。

工藤監督「向こう…アメリカに知り合いが居てね。この前久しぶりに連絡していたんだが。君が来る前、カメラマンが見つからないと相談していたんだ。そしてカメラマンは見つかったか？と聞かれたもんだから君の話をして、君のSNSを教えたんだが、」

工藤監督「その写真を見て、えらく気に入った様でね。僕と君さえ良ければ契約したいそうなんだ。」

「メジャー…ってことですよね…？」

工藤監督「あぁ。僕としてはきみを離したくはない。だがしかしこれは君が決める道だ。君が行きたいと言うのであれば…辛いがホークスとしては君を離すしかないんだ。」

工藤監督「どうする？」

メジャー。

「す、すぐには…お返事はできません…」

工藤監督「そうだよね。向こうもそれは理解してくれているからゆっくり考えて答えを導き出して欲しい。」

工藤監督「あと今日は、栗原、甲斐をメインでよろしく頼むよ。」

工藤監督はそれだけ言うと退室した。

わたしは立ち上がれないままでいた。

「……、」

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