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?「だーれだ!!」
「柳田さん。」
柳田「えっ?!なんで分かんの?!毎回毎回」
「逆にそんな絡みするの柳田さんだけですからね。」
柳田「え、そうなの?」
「はい」
柳田さんは私が写真を撮りに来る日を
なぜだか毎回必ず把握していて
毎回こんな絡みをしてくる。
正直やること、小学生みたいでちょっとうざいけど
嫌いじゃない。
HAWKSに馴染めたのもこの人のお陰だから。
柳田「今日もかっこよく撮ってね!」
「残念。今日は工藤監督に、松田さんメインでって指示頂いてるんです^^」
柳田「えぇーー」
「はい、さっさと練習言ってください。しっしっ」
柳田「虫みたいな扱いするな!(笑)」
「へいへーい」
柳田「ねーAちゃん」
柳田さんはカメラを構え球場を撮影している私の横に立ち
お決まりの言葉を放った
柳田「付き合お?」
カメラから目を離し、柳田さんを見る。
「お断りします。」
柳田「なんで」
「だから…毎回言ってるじゃないですか…!私は恋愛とか興味無いんですって!」
柳田さんはこんな感じで毎回告白(?)をしてくる。
正直全く異性として見ていないので即答なのだが。
性懲りも無く毎回言ってくるのだ。
柳田「じゃあAちゃんが好きになっちゃうような男になりたいから、色々教えてよー」
「色々ってなんですか」
柳田「ん?、、髪型とか?」
「。」
柳田「あ!すきな俳優とかでもいいよ!」
「そうだなぁ」
柳田「だれだれ?!」
「日ハムの大谷選手^^」
柳田「無理。絶対勝てない。敵わない。無理無理(笑)」
「だったら諦めてください。ほら、しっし」
柳田「もう!(笑)てか大谷選手みたいなのがタイプなの?」
「タイプと言うか……」
柳田「と言うか?」
「あの人のプロ根性?みたいな、好きなことを夢だけで終わらせないぞって感じがかっこいいなぁって。私もカメラが好きだからこの道選んだけど、まだ、ただ好きってだけで留まってるから。見習いたいなぁって」
柳田「ふーん…よー分からんけど(笑)」
「でしょうね」
柳田「ま、また次回も挑戦するからね!ばいばーい!」
柳田さんはそう言うと足早に去っていった。
しばらくしてカメラを構え、球場を見ていると
柳田さんが監督達に叱られてる様子が。
「ぷぷっ、ほんとバカね。あの人(笑)」
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作者名:maru | 作成日時:2021年8月7日 22時