HANA ~ (ページ16)

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大谷

「とりあえず…普通に撮らせてもらっても？」

大谷「あ、はい」

桜木さんは数枚写真を撮り

「後は練習風景を撮らせて頂くんで普段通りにしていて結構です(*^^*)」

大谷「分かりました…///」

自分絶対顔赤い…

恥ずかし…最悪

普段通りなんか絶対無理だ…

それからも打てないし投げられない

チームのみんなからも、逆に心配され

数十分経った頃

気が付いたら桜木さんが近くから居なくなっていた。

大谷「あれ…？」

辺りを見渡していると

西川「あの子なら観客席行ったで？(笑)」

大谷「え？」

西川「何か自分が居たら大谷選手がいつも通りにできてない気がするし、良い写真を撮りたいからって」

大谷「…」

観客席の方をちらっと見ると桜木さんが見えた

カメラを構えて

気を遣わせちゃったな…

後でジュースでも奢ろう。

.

.

.

数時間の午前練を終え、みんなでお昼を食べに休憩室へ向かった。

休憩室に入ると、既に休憩をとる人

机に伏せている人

そして

栗山監督「おかしいなぁ。11時半になったら降りてきて一緒にご飯食べようね〜って伝えといたんだけど」

スタッフ「帰られたとか？」

栗山監督「んー、」

大谷「どうしたんですか？」

栗山監督「ん？あーいやいや、桜木さんにねお昼を一緒にと伝えたんだけどまだ来られなくて。」

時刻は12時過ぎ。

30分も理由なしに遅れる様な子には思わなかったけど、

杉谷「確か上あがってましたよね？観客席」

栗山監督「うん」

中島「なんかあったんじゃないです？探した方が…」

西川「あ、翔平?!」

僕の足は自然と動いていて

向かったのは桜木さんが居たはずの観客席。

大谷「えっと、あそこから見て確かこの辺…」

頭を整理しながら進んでいくと

大谷「…桜木さん、？」

カメラの部品だろうか、数個転がっていて

近くには

大谷「桜木さんっ、！」

意識を失っているであろう桜木さん

ぐったりしていて

身体が熱かった

僕は直ぐに彼女を抱き抱え、休憩室に向かった

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