十七話 再 ページ22
それから暫く鏡花ちゃんとお話した。
鏡花ちゃんは私に、
『前よりも、少し明るくなった様な気がする』
といわれた。
これと言った理由はないが、前までは鏡花ちゃんのことを鏡花さんと呼んでいたらしい。
それに何か、閉じ込めている感じもしたと。
記憶もすべてなくなった私だから、閉じ込めるものはあまりない。
でも、鏡花ちゃんはこういった。
『…明るくなった…気もするけど、何か悩んでる気がする…大きいことで、2つ』
あっさり見破られた。
葉子に谷崎さんの事だ。
｢そ、そうでしょうか？｣
とまぁ、やんわりと誤魔化してはいるが、鏡花ちゃんの雰囲気は、なんとなく、
｢嘘つけ」
と言ってるような雰囲気をだしていた。
「そう言えば。今日は、お1人ですか?」
私がそう尋ねると、鏡花ちゃんはクレープを食べるのを辞めたようで、
そしてこういった。
鏡花｢ううん、はぐれた。」
｢そ、そうですか…はやく一緒に探しましょう。｣
私がそう答え返すと、何だか悲しい雰囲気になった。
(鏡｢私と貴女の出会いもこうだった。…今も昔も、一緒に探してくれるところは変わらない。」
｢そう…ですか｣
そういうことを聞くと、罪悪感で押しつぶされてしまいそうになる。
私は、お金を机の上に置いて、鏡花の手を引いて店を出ていった。
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あ - とても面白いです!! 続きが気になります！ (2022年12月27日 0時) (
レス) @page33 id: f2f05df21c (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！文才の神か何かですか作者樣、、、?←凄く面白いです！更新楽しみにしてます！ (2022年2月9日 1時) (レス) @page33 id: 04c952a5b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんた(プロフ) - 続きが気になる、、、 (2020年1月1日 17時) (レス) id: 861ce0be8f (このIDを非表示/違反報告)
MAX黒城(プロフ) - 千さん» ありがとうございます！頑張ります！！！ (2017年5月8日 4時) (レス) id: fa125b920f (このIDを非表示/違反報告)
千(プロフ) - 全然大丈夫ですよ！文才は減ってなんていません！むしろ私から見たら増えてるような……。なので、大丈夫、です！続きが気になります！頑張って下さい！ (2017年5月8日 4時) (レス) id: c3a5a30d5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MAX黒城 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=Konatu060
作成日時：2017年3月17日 16時
