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1.浅倉 ページ3

思い出した





いつも感じていた、私には弟がいたはずなのだ。


でも実際私に弟なんていないし私は五条家の一人娘で将来浅倉家の皆様に仕える身……五条…?




そうだ、私は五条の名の1人でありながら次期当主様になるであろう可愛い弟に仕えていた。目に入れても痛くない程、身内贔屓を抜いたとしても立派に育ってくれたと思う。

でもなぜその弟がいない...?

『悟...』

「A、どうしたの?」

『...っ!あ、なんで私、忘れて...なんで.....!!!』


たしか前世の最後に見たのは弟の焦った顔とその相棒の驚いた顔だった。


『悟...っ!!私の..あぁ 、 あぁぁぁ!!!』



そしてブラックアウトした。



直前見えたのは私が仕えている潤お坊ちゃんの唖然とした顔だった。

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作者名: x他1人 | 作成日時:2022年11月28日 8時

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