来ない返信 ページ9
* 「お先に失礼します。」
YH「お疲れ様。」
何度かそんな会話を右から左に流すA。
真剣な顔で資料とにらめっこしていた。
YH「熱心だが、まだやるのかい？」
その声に反応して顔を上げる。
いつの間にか、研究室の中にはAとヨハンだけ。
壁の時計は9時を指していた。
「やだ…もうこんな時間…。そろそろ帰ります。」
YH「送ろうか？」
「いえ。大丈夫です。」
何気なく交わした会話。
手元を片付けていると、鳴り出す携帯。
白衣のポケットから引っ張り出せば、ドンへからのライン。
DH(まだ仕事か？何時に終わる？)
思わずほころばせた顔。
携帯をしっかり持ち直して返信しようとするのを大きな手が止めた。
YH「ジュンには、ちゃんと連絡してるのかい？」
「え…。」
YH「しなさい。婚約者だろう？」
「は…い……。」
YH「キミを信用して待っているんだ。悲しませるような事をするな。」
先生が生徒に説教するような口振り。
Aは視線を落とした。
大学の正門前。
停まっていたのはドンへの車。
既読になったのに来ない返信。
"追い詰められて怯えた顔をしてた…"
イェソンが話してくれた穏やかじゃない話が頭を過る。
もし…
あいつが婚約者に言われて…
Aを監視してたとして…
車を降りて正門を通ると走り出すドンへ。
寮を出た事を知っているなら…
俺の所に帰れないようにする可能性も…
そう思ったら待ってるなんて出来なかった。
等間隔に並ぶ光を頼りに古い建物に入る。
一室だけ点いている明かり。
ガチャッ！
躊躇いもせず音を立てて開けた。
長い髪で隠れていても分かった。
その頬が涙でぬれていた事が。
YH「ノックくらいしたらどうかね…。」
呆れた顔で首を横に振るヨンハを睨む。
歪めた顔がドンヘを見た。
「ドンへ…。」
DH「A…迎えに来た…。」
ドンへはAに手を伸ばす。
DH「帰ろう…。おいで…。」
その場から動かないA。
DH「A。帰るんだよ…。」
「ドンへ…私…。」
Aの傍に立つヨンハ。
白衣のポケットに手を突っ込む。
YH「彼女はキミとは行かない。」
DH「は…？」
YH「今夜からウチに連れて帰る。」
DH「…ふざけんな。何勝手に決めてんだよ…。」
火花さえ散らして、ドンへとヨンハは厳しい視線をぶつけていた。
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りん(プロフ) - ドンちゃん迷路に入りましね…ヒロインちゃんのピンチに多分間に合わないんだろうな〜おバカなお魚さん…兄さん…ヨハンからヒロインちゃんを…ジュン…繭との別れ、(´･_･`)しかし、ドンちゃんは、バカ、(-.-;)y-~~~ (2017年6月8日 1時) (
レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 神さま、シウォンさま〜(´･_･`) (2017年6月6日 23時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ヒョクちゃんの思いが、ヨハンに通用するのかな？？不安ですが…(ｰｰ;)ヒロインちゃんが、涙を流さないように、アーメン(´･_･`) (2017年6月6日 19時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - みんははさん» いつもありがとうございます^_^ 最後までよろしくお願いします^_^ (2017年6月6日 12時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - りんさん» あ、そうですよ。よく分かりましたね！やっぱり鋭いです^_^ (2017年6月6日 12時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちょみん
| 作者ホームページ：http://ameblo.jp/yuchuming/
作成日時：2017年6月3日 16時
