物陰の声 ページ6
その日。
一人だけオフだったのはイェソン。
お昼前。
深く被っていた帽子のツバを持ち上げた。
目の前にはドンへの母校。
何かに挑むかのようにその一歩を踏み出して中に入って行く。
なるべく気付かれないようにと、歩きながら帽子のツバを深く引っ張りなおした。
真っ直ぐ伸びていた道がいくつかに分かれると足が止まった。
YS「Aがいるのはどっちだ…。」
辺りを見回して適当に進む。
講義中なのか、生徒の数もまばら。
他の校舎より、古い建物の裏から人の声がした。
「お話って…なんですか…？」
Aの…声…？
足音を立てないように静かに近づいた。
YH「寮を出たというのは本当かな？」
「……はい。」
YH「何故？」
落ちる視線。
イェソンは耳を澄ます。
YH「いい大人のする事だ。詮索は無意味とも思うが、一応確認しておく必要がある。私は友人の婚約者を預かってる身だ。」
友人の婚約者…？
YH「まさか、SUPERJUNIORの所へ行った訳じやないね？」
「ち…違います…。」
穏やかな笑みを引っ込めて、壁に追い詰めたAを逃さないように手をついた。
YH「本当に？」
顔を覗かせるイェソンの視界に飛び込むのは、怯えた顔で身をすくめていたA。
YS「A。」
物陰から出ると声をかけた。
ハッとして顔を向けるAと、Aを追い詰めていた手を離したヨハン。
「イェソン…さん…。」
YH「SUPERJUNIORか…。」
ボソッと呟く。
ヨハンから逃げるようにイェソンに駆け寄る。
「ど…どうしたんですか…。」
YS「俺オフでさ。昼飯でもどう？」
「あ…はい。」
細い腕を掴むとヨハンを振り返った。
YS「って事で、借りて行きますんで。」
掴んでいた腕を引く。
YS「行こ。」
広い場所までAを引っ張って来ると、掴んでいた腕を離す。
YS「なんだあいつ…。」
怯えた顔が戻らないA。
イェソンの手がAの頭をそっと撫でた。
YS「もう大丈夫だよ。」
帽子のツバを持ち上げて笑顔を見せた。
腕の時計はもうすぐ12時。
YS「食事しよ。」
「あ…鞄取ってきます。」
YS「いいよ。俺ご馳走するから。ほら、行くよ。」
スッと手を取るとギュッと握って歩き出す。
YS「何食べたい？俺、超お腹減ってんだ。」
Aが不安にならないように、イェソンは一人で喋り続けた。
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りん(プロフ) - ドンちゃん迷路に入りましね…ヒロインちゃんのピンチに多分間に合わないんだろうな〜おバカなお魚さん…兄さん…ヨハンからヒロインちゃんを…ジュン…繭との別れ、(´･_･`)しかし、ドンちゃんは、バカ、(-.-;)y-~~~ (2017年6月8日 1時) (
レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 神さま、シウォンさま〜(´･_･`) (2017年6月6日 23時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ヒョクちゃんの思いが、ヨハンに通用するのかな？？不安ですが…(ｰｰ;)ヒロインちゃんが、涙を流さないように、アーメン(´･_･`) (2017年6月6日 19時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - みんははさん» いつもありがとうございます^_^ 最後までよろしくお願いします^_^ (2017年6月6日 12時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - りんさん» あ、そうですよ。よく分かりましたね！やっぱり鋭いです^_^ (2017年6月6日 12時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちょみん
| 作者ホームページ：http://ameblo.jp/yuchuming/
作成日時：2017年6月3日 16時
