守る為 ページ45
研究室の扉の前。
ドアノブに手をかければ、その上に被せられた大きな手。
Aは顔を上げた。
JN『分かってるね…？』
ジュンを見つめるその瞳の色は困惑、不安。
JN『俺たちはまだ…婚約者だ…。出来るよね…？』
視線を落とすA。
別れ際のドンへは…
何も言ってはくれなかった…
どんな話をしたのかも…
私には分からない…
ただ…
悲しそうな…
寂しそうな顔で私を見ていた…
ガチャリ…と音を立てて開いた扉。
一斉に向けられた視線。
あまり具合の良くなさそうなAの肩を抱くジュン。
その姿を見て、ヨハンは軽く鼻を鳴らすように笑った。
* 「おはようございます！ジュンさん。」
JN「あ、おはようございます。」
* 「昨日戻って来られなかったから心配してたんですよ？」
女性たちが駆け寄る。
JN「すみませんでした。」
苦笑いで取り繕う。
* 「Aさん、顔色悪いですよ…？大丈夫ですか…？」
覗き込まれる。
「はい…。大丈夫です…。」
頑張って見せた微笑み。
ジュンはA身体から手を離すとヨハンに近づいていく。
YH「うまく行ったんだな？」
JN「あぁ…。婚約も元通りだ…。」
YH「そうか…。」
ヨハンがチラッと見るのは、Aの左手。
再び光り出した薬指のリング。
YH「友人の婚約者からは…さすがに奪えんな。」
わざとらしく笑った。
JN「悪いな……。」
YH「別に。そうなればいいと思っていたさ。」
お互いがお互いをけん制するような視線を投げ合う。
ヨハンは白衣のポケットに手を突っ込んだ。
YH「しかし、随分顔色が悪いな。」
JN「眠剤のせいだ…。」
YH「休んでもらっても良かったんだが？」
JN「Aは眠剤を飲まされたなんて知らない…。」
そう言われて肩をすくめた。
JN「ヨハン…。今さら、俺に話してくれないか…？」
YH「何を？」
JN「お前に…一体何が起こったのかを…。」
YH「気が向いたらな…。」
真面目な顔のジュンを交わすように笑い飛ばした。
その様子を見ていたA。
また少しだけ重たくなった左手のリングを指で回した。
ドンへ…
ジュンと何を話したの…？
ドンへが…
このリングを外してくれたから…
私は…
"守る為だ…"
守る…？
何から…？
私の存在が…
ジュンだけじゃなくて…
ドンへまで苦しめるなら…
いっそ…
身を引くべきかもしれない…
リングごと握りしめた手。
Aはため息をついた。
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りん(プロフ) - ドンちゃん迷路に入りましね…ヒロインちゃんのピンチに多分間に合わないんだろうな〜おバカなお魚さん…兄さん…ヨハンからヒロインちゃんを…ジュン…繭との別れ、(´･_･`)しかし、ドンちゃんは、バカ、(-.-;)y-~~~ (2017年6月8日 1時) (
レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 神さま、シウォンさま〜(´･_･`) (2017年6月6日 23時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ヒョクちゃんの思いが、ヨハンに通用するのかな？？不安ですが…(ｰｰ;)ヒロインちゃんが、涙を流さないように、アーメン(´･_･`) (2017年6月6日 19時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - みんははさん» いつもありがとうございます^_^ 最後までよろしくお願いします^_^ (2017年6月6日 12時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - りんさん» あ、そうですよ。よく分かりましたね！やっぱり鋭いです^_^ (2017年6月6日 12時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちょみん
| 作者ホームページ：http://ameblo.jp/yuchuming/
作成日時：2017年6月3日 16時
