大切な存在 ページ34
開いた扉の向こうに立っていたジュン。
ドンへは睨むような視線を投げると、ジュンを押しのけて中に入る。
広くはない部屋のベッドには、ブラウスの胸元を乱したAが横たわっていた。
後から続くウニョクの顔が歪む。
DH「てめぇ…。Aに何しやがった…？」
二人の後ろで黙って視線を落としているジュン。
ドンへは凄い剣幕で掴みかかる。
DH「何したのかって聞いてんだよ…。」
ゆっくり顔を上げて、ドンへと合わせた視線。
JN「見れば…分かるだろ…。」
DH「俺の女に…手出したのか…？」
JN「俺の婚約者だ…。」
ウニョクは恐る恐るベッドに近づく。
EH「A…。A。」
手を伸ばして、小さな肩を軽く揺らした。
微かに瞼を揺らす。
対峙している二人を振り返った。
EH「全然…起きないけど…。」
JN「眠剤を飲んでる…。」
EH「眠剤…？なんでそんなもの…？」
ハッとするドンへ。
DH「まさか…Aを眠らせて無理矢理襲ったのか…？」
EH「えっ…。」
深いため息。
ドンへの腕を振り払って壁に寄りかかった。
JN「連れて行け…。」
DH「答えろっ！」
JN「いいから連れて帰れっ！！」
憤りが荒げる声に現れていた。
JN「俺は…明日の朝日本に帰る…。」
EH「帰る…？」
JN「婚約は…解消した…。」
ドンへはベッドに横たわるAをスッと抱き上げた。
DH「当然だ…こんなの…最低だよ…。」
ジュンを一瞥して言葉を吐き捨てると、ドンへは部屋を出て行った。
付いて行くウニョクはジュンを振り返る。
EH「あなたが…婚約を解消すると…？」
ズボンのポケットから、戻って来たリングをつまみ上げた。
JN「Aに…突き返された…。」
EH「でも…Aは泣いていましたよ…。」
JN「え…。」
歪めた顔がウニョクに向いた。
EH「少なくとも…Aにとってあなたは…大切な存在だったはずでは…？」
ただ…
ドンへと出会っただけ…
結婚に踏み切れなかった理由は…
ただそれだけなんだ…
EH「Aだって…ずっと苦しんでいたんだ…。」
大切なあなたと…
愛してしまったドンへの間で…
EH「俺は…そんなAの…味方でいてあげたい…。」
例え…
俺の想いが…
永遠に受け入れられることがなかったとしても…
俺の側では…
笑っていて欲しいと思うから…
EH「あなたも同じはずですよね…？」
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りん(プロフ) - ドンちゃん迷路に入りましね…ヒロインちゃんのピンチに多分間に合わないんだろうな〜おバカなお魚さん…兄さん…ヨハンからヒロインちゃんを…ジュン…繭との別れ、(´･_･`)しかし、ドンちゃんは、バカ、(-.-;)y-~~~ (2017年6月8日 1時) (
レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 神さま、シウォンさま〜(´･_･`) (2017年6月6日 23時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ヒョクちゃんの思いが、ヨハンに通用するのかな？？不安ですが…(ｰｰ;)ヒロインちゃんが、涙を流さないように、アーメン(´･_･`) (2017年6月6日 19時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - みんははさん» いつもありがとうございます^_^ 最後までよろしくお願いします^_^ (2017年6月6日 12時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - りんさん» あ、そうですよ。よく分かりましたね！やっぱり鋭いです^_^ (2017年6月6日 12時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちょみん
| 作者ホームページ：http://ameblo.jp/yuchuming/
作成日時：2017年6月3日 16時
