それぞれの想い ページ4
戻って来た大学の側。
見えてくる薄明かりの中の建物。
「ごめんね…また寝ちゃって…。」
苦笑いのA。
DH「可愛い寝顔を見られたからいいよ。」
クスッと笑うドンへに、恥ずかしそうな顔。
寮の門の前で足を止める。
向かい合う二人。
今はまだ…
黙っておこう…
帰国の話は…
あなたの側に…
いたいから…
「おやすみ…なさい…。」
DH「ん…。」
握られていた小さな手。
そっと離した。
誰もが…
毎日…
どこかで誰かと別れている…
一日仕事を乗り越えたみんなと…
苦楽を共にしたスタッフと…
俺だって別れてる…
また明日と笑うのか…
永遠の別れと泣くのか…
一歩踏み出すAはつま先を立てる。
小柄な身体を背伸びさせて、ドンへに送ったキス。
チュッと可愛い音を立てた。
照れた顔ではにかむと、長い髪を揺らして見せる背中。
この瞬間…
たまらなく嫌な瞬間…
Aはここにいるのに…
明日も会いたいと…
この腕で抱きしめる事が出来るのに…
細い腕を掴んで引き止める。
軽く引き寄せると、細い身体を抱きとめて深いキスを落とした。
会うたび…
触れるたび…
俺の心には…
キミが深く刻まれて行く…
離れた唇からもれる吐息。
絡ませる視線。
DH「荷物持って来い…。」
「え…。」
抱き寄せていた腕を離した。
DH「待ってるから…荷物持って来い…。」
「ドンヘ…。」
DH「ウチへ帰ろ…。」
「でも…。」
小さな手。
指先を軽く握った。
DH「A…お願いだ…。」
辛そうに歪んで行く顔。
その瞳は潤んでいた。
DH「離したくない……。」
怖いんだよ…
いなくなってしまいそうで…
だから…
DH「側に…いて欲しい…。」
弱々しいドンへの声。
ジッと見つめていたA。
困った顔で微笑んだ。
DH「一緒に…帰ろ…？」
小さく何度か頷く。
「待ってて…取ってくるから。」
DH「…うん。」
離れる指先。
Aは寮の中に入って行く。
壁に寄りかかるドンヘは真っ暗な空を仰いだ。
A…
俺はもう…
キミを離せない…
韓国での仕事が終わっても…
日本へ帰す気はないんだ…
でも…
それを話すのは…
もう少し後にするよ…
スーツケースを引っ張って戻って来たA。
受け取るドンヘは小さな手と一緒にスーツケースを引きずって歩き出した。
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りん(プロフ) - ドンちゃん迷路に入りましね…ヒロインちゃんのピンチに多分間に合わないんだろうな〜おバカなお魚さん…兄さん…ヨハンからヒロインちゃんを…ジュン…繭との別れ、(´･_･`)しかし、ドンちゃんは、バカ、(-.-;)y-~~~ (2017年6月8日 1時) (
レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 神さま、シウォンさま〜(´･_･`) (2017年6月6日 23時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ヒョクちゃんの思いが、ヨハンに通用するのかな？？不安ですが…(ｰｰ;)ヒロインちゃんが、涙を流さないように、アーメン(´･_･`) (2017年6月6日 19時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - みんははさん» いつもありがとうございます^_^ 最後までよろしくお願いします^_^ (2017年6月6日 12時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - りんさん» あ、そうですよ。よく分かりましたね！やっぱり鋭いです^_^ (2017年6月6日 12時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちょみん
| 作者ホームページ：http://ameblo.jp/yuchuming/
作成日時：2017年6月3日 16時
