月日 ページ30
驚きを隠せないジュン。
乱した息も整わないまま、Aに駆け寄った。
JN『A！A！？』
動揺を少しも滲ませないヨハンを見上げる。
JN「お前…何した…？Aに何したんだよっ！？」
YH「何も。」
立ち上がって摑みかかる。
JN「Aにおかしな事してみろ…？」
YH「どうなる？」
JN「ただじゃおかない…。」
殴られそうな勢いで掴まれているのに、呆れた顔でヨハンは笑った。
JN「何がおかしいんだよ…。」
YH「そんなだから、女一人に捨てられるんだ。」
JN「お前…。」
YH「憐れむ気にもならない姿を晒すな。」
掴まれている腕を振り払う。
ゾクッとするくらいの視線でジュンを見た。
YH「俺がお前にやる最後のチャンスだ。」
JN「最後…？」
YH「次は無い。」
険しい視線が絡みつく。
YH「アイドルは、お前からAを奪い取った。次は……。」
ニヤッと緩んだ口元。
ジュンは鳥肌が立つのを感じた。
YH「アイドルから俺が奪い取る。」
JN「なっ…。」
白衣のポケットに手を突っ込む。
YH「その前に、あまりに無様に捨てられたお前にチャンスをやろうと言ってる。感謝しろ。」
クク…と嫌な笑い。
JN「お前…なんでそんな風になった…？」
YH「そんな風？」
俺が出会った頃のお前は…
ひたむきで…
真っ直ぐで…
曲がった事は許さないような奴だった…
JN「だから俺はっ！」
そういう…
暑苦しいくらいのお前が…
好きだったのに…
ため息にも似た息を吐き出す。
YH「年月は…人を変える…。」
お前とAが…
寄り添う形を変えたように…
人は…
いつまでも同じ…
なんて事には…
なれないんだよ…
さっきまでのゾッとするような雰囲気から一転。
寂しそうな色を含ませて落ちた視線。
JN「お前に何があった…？」
YH「過ぎた事を振り返る事ほど無意味な事はない。」
JN「どうして俺に話さなかった！？」
どうして…
そんなになる前に…
相談してくれなかったんだ…
YH「話したら…なんとかしてくれたのか…？」
聞き取れるかどうかの声でこぼした一言。
今さら遅い…
戻る時間など…
戻る愛など…
ありはしない…
色を含まない視線を持ち上げる。
YH「どうする？連れて行くのか？行かないのか？」
顔を歪めるジュンはそっとAを抱きかかえた。
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りん(プロフ) - ドンちゃん迷路に入りましね…ヒロインちゃんのピンチに多分間に合わないんだろうな〜おバカなお魚さん…兄さん…ヨハンからヒロインちゃんを…ジュン…繭との別れ、(´･_･`)しかし、ドンちゃんは、バカ、(-.-;)y-~~~ (2017年6月8日 1時) (
レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 神さま、シウォンさま〜(´･_･`) (2017年6月6日 23時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ヒョクちゃんの思いが、ヨハンに通用するのかな？？不安ですが…(ｰｰ;)ヒロインちゃんが、涙を流さないように、アーメン(´･_･`) (2017年6月6日 19時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - みんははさん» いつもありがとうございます^_^ 最後までよろしくお願いします^_^ (2017年6月6日 12時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - りんさん» あ、そうですよ。よく分かりましたね！やっぱり鋭いです^_^ (2017年6月6日 12時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちょみん
| 作者ホームページ：http://ameblo.jp/yuchuming/
作成日時：2017年6月3日 16時
